とっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」
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大山の自然は魅力がいっぱい    鷲見寛幸さん・矢田貝繁明さん

2018年6月23日

 大山開山1300年祭に伴う大山講座「大山の自然とその魅力」が6月23日、大山町の大山寺周辺であり、約100人が大山の植物や成り立ち、魅力などを勉強しました。新日本海新聞社など主催、鳥取県社会福祉協議会・とっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」共催。
 講師は清末幸久さん(鳥取県立博物館主幹学芸員)のほかに、シニアバンク登録の鷲見寛幸さん(大山町教育長)と矢田貝繁明さん(大山自然歴史館長)の3人。それぞれ午前、午後に分かれて得意分野を解説しました。
 このうち鷲見さんは、大神山神社の参道周辺をガイド。鳥取県の木になっているダイセンキャラボクやダイセンキスミレなど、大山特有の植物を紹介しました。それによると、ダイセンキャラボクはイチイの変種で、イチイは20mにもなる高木ながら、ダイセンキャラボクは高さ50cmから2mと低いのが特徴。日本海側の秋田県から鳥取県の雪が多く積もる高山でみられ、大山では8合目あたりにある群生地が天然記念物に指定されています。参加者はそれらが大山に適応しながら育ってきた様子を聞き、楽しいひと時を過ごしました。
 矢田貝さんは賽(さい)の河原、佐陀川左岸沿いの遊歩道などを巡り、大山の植物の紹介とともに大山の成り立ちや自然循環の仕組みなどを解説しました。
 それによると、大山は約100万年前から1万数千年前までの噴火で出来た山で、長年の風雨にさらされてだんだんと崩壊が進み、登山者がふもとからリックに石を入れて運び上げる「一木一石」運動で頂上を保護していることを説明。また、キノコが腐った木を分解して土にしたり、木の成長を助けたりして樹木と共生している仕組みやブナ林が豊かな地下水を生み出す自然循環の役割を果たしていることなどを解説。参加者は熱心にメモを取り、耳を傾けていました。参加者の一人は、「解説を聞く事で大山の魅力をより深く知ることが出来ました」と、満足そうでした。

 ※写真下:大山の植物と魅力について学ぶ参加者のみなさん

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