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大山開祖の末えいは、あのタレント?    根平雄一郎さん

2018年5月17日

 米子市の春日公民館で5月17日、春日ふるさとセミナーがあり、根平雄一郎さん(境港歴史研究会代表)から大山開山1300年の歴史を学びました。演題は「大山歴史浪漫の旅」。30人が聴講しました。
 根平さんの大山研究のスタイルは歴史や説話の舞台を訪れる現場主義。大山寺縁起絵巻に登場する下野国(栃木県)岩船山高勝寺、大山信仰が盛んな山陽路、718年に大山寺を開祖した金蓮上人の出身地・玉造温泉などを訪れ、その研究成果を発表しています。わかりやすい講演内容が人気で、郷土学習講師として引っ張りだこです。
 根平さんが大山寺の縁起紹介で欠かさないのが、室町時代の「牛を使った代かき」絵図。苗運び、田楽太鼓たたき、牛扱いを同時に頼まれた坊さんが、1人でこなしている様子を描いたもので、困っている人を救うという地蔵菩薩の姿をよく表しています。この絵図は近年、県立高校の入試問題や大学入試のセンター試験などに使われましたが、根平さんは「大山開山1300年は全国の関心事になっている証拠」と紹介していました。
 大山の地蔵菩薩は、衆生を救う仏であると同時に牛馬の守護神でもあります。平安時代に基好上人がそのように告知し、やがて博労座で日本を代表する牛馬市が開かれるようになり、明治36年には年間1万頭もの牛馬を取引したといいます。大山は「地蔵信仰が育んだ日本最大の牛馬市」で日本遺産になりました。
 この大山信仰は地元にとどまらず、岡山・広島県など山陽方面にも広がり、根平さんは尾道市の千光寺、笠岡市の海蔵寺、瀬戸内市の大賀島寺などを訪ねて、〝大仙さん〟が盛んにまつられている様子を追っています。また、庄原市などでは牛馬や家内安全を願って「大山供養田植」(国指定重要無形民俗文化財)などのイベントが根強く続いていることも報告していました。
 根平さんは金蓮上人のルーツと末えい探しを玉造温泉で行い、温泉旅館の長楽園や長生閣などを経営する長谷川ファミリーが末えいであることを突き止め、湯薬師堂には鎌倉時代につくられたとみられる金蓮上人像が秘仏としてまつられているといいます。
 その長谷川ファミリーの一人が人気タレントの長谷川博己さん。2018年10月から始まるNHK連続テレビ小説はチキンラーメンを開発した安藤百福さんをモデルにした「まんぷく」ですが、その主人公を長谷川さんが務めるといいます、また、2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」では、やはり長谷川さんが主人公の明智光秀役になるといいます。根平さんは「節目の年に、大山さんのおかげかも」と感じています。

 ※写真上:根平雄一郎さん

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