とっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」
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活動紹介

2017年11月25日

 伯耆国大山開山1300年祭の語り部づくりを目指す大山講座は米子市の日本海新聞西部本社であり、市内に住む日本刀文化振興協会理事・森井偲訓さんが「研ぎ師が語る大山と刀剣」について講演。日本刀に反りを入れたのは伯耆安綱、上質の砂鉄に恵まれた伯耆・大山周辺には刀の名工たちがいたと紹介しました。約80人が聴講。1300年祭実行委員会、新日本海新聞社、鳥取県社会福祉協議会・とっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」共催。
 森井さんは19歳から刀剣研磨の世界に入り、以来51年間、研ぎ師として活躍。刀文協主催の「新作日本刀・研磨・外装刀職技術展覧会」に出品し続ける現役で、全国各地の個人秘蔵の名刀や博物館、美術館の刀剣研磨や手入れなどに励んでいます。講座は刀剣研磨のVTRを見た後、日本海新聞西部本社の寺谷寛主幹とのやり取りで進行しました。
 それによると、日本の刀剣類は古墳時代以前からあり、直刀だったといいます。独特の反りが入り、片刃になったのは平安時代末。伯耆町大原の刀工・伯耆安綱がつくった「童子切」が有名です。「童子切」は丹波大江山の酒呑童子退治に使われた源氏の宝剣で、国宝になっています。伯耆安綱の出身地伝承は伯耆町のほかに倉吉市や日南町がありますが、世界一の切れ味を誇る日本刀は鳥取県が発祥の地と言えそうです。
 鳥取・島根・岡山などの中国山地は良質の砂鉄に恵まれ、日本刀の原料になる玉鋼を産出。江戸時代には日南町の印賀鋼がブランドになりました。日本刀は主に山城・大和・備前・美濃・相模などでつくられてきましたが、大山寺領には鈩戸(たたらど)などの地名も残っており、大山周辺にも優れた刀工集団がいたようです。
 森井さんは言います。「一刀両断」「懐刀」「単刀直入」「相づちを打つ」「反りが合わない」「元のさやに収まる」・・・など、私たちの暮らしには日本刀に関連したことわざが多くあります。非日常のものなのに、なぜでしょう。日本刀は生死を分ける武器ながら、神聖なものとして受け止められてきた証しです。機能美だけではなく、魂が宿っているように思います。研ぎの仕事をするときはいつも、刀にどうありたいかを問いかけながら、自制しながら、やっています―と。
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 大山講座は平成29年1月から始まり、これまでに野外体験を含めて11回ありました。この日の講座で平成29年事業はすべて終了しましたが、開山1300年になる平成30年も引き続き開催する予定です。

 ※写真上:森井偲訓さん
  写真下:備前長船の名刀の前で研ぎの心得を語る森井偲訓さん

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