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活動紹介

2017年10月20日

 鳥取市・尚徳大学の郷土学習講座が市文化ホールであり、さじ民話会の有本喜美男さんから「佐治谷話のルーツを探る」を聞きました。約130人が聴講。有本さんは「佐治谷話は日本3大愚か村話のひとつで古典落語などが原話。参勤交代の江戸土産で移入され、改作されたもの」と紹介していました。
 佐治谷話は鳥取市の旧佐治村に江戸時代から伝わる足らず(だらず)話。「蟹(かに)のふんどし」「だんご」「銭はものを言う」など愚か話やとんち話の78話からなり、話は「トッチンポン」で終わるのが特徴。故・上田禮之村長が村内に伝わる昔話を発掘して「さじだにばなし」としてまとめ、その31年後の平成16年、語り部の「さじ民話会」とともに無形民俗文化財に指定されています。
 旧佐治村生まれの有本さんは、おじいさんから佐治谷話を聞いて育ち、30年余りかけてその原話探しを続け、平成26年末に「佐治谷話のルーツを探る」という本にまとめました。田舎者、だらず呼ばわりされる佐治の人のコンプレックスを取り除くためだったそうです。
 それによると、原話は「江戸小咄」や「古典落語」に多くあり、佐治谷話の56話はそこからの移入(改作)で、オリジナルは9話だけといいます。そんな愚か村話を伝えているところは全国に36カ所確認されており、なかでも南山(福島県)・栗山(栃木県)・佐治谷(鳥取県)が有名。説話の全国流布、改作は参勤交代の江戸土産がもたらしたもので、鳥取藩も江戸時代は鳥取―江戸を400回近く行き来しており、それに随伴した奉公人などが一晩中起きている「庚申待ち」の夜語りなどで伝えたといいます。
 有本さんの滑稽な佐治谷話に受講生はくすくす笑い、大笑いしながら、引き込まれていました。

 ※写真上:有本喜美男さん
 ※写真下:「佐治谷話のルーツを探る」(有本喜美男著)

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