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言葉の“ズレ”がおもしろさを生む   倉益 敬さん

2017年9月04日

 日南中学校で倉益敬さん(鳥取県歌人会会長)がゲストティーチャーを務める短歌の授業がありました。日南中では地域からゲストティーチャーを招き、地域と一体となった教育を進めています。
 短歌の授業をしたのは2年生23人。1校時と3校時の2回に分けてありました。1校時目は倉益さんが生徒に「好きな言葉・大切なもの・美しいもの・楽しいもの」を自由に書いてもらうことから始まりました。五・七・五にこだわらず、生徒は思いつくままに言葉を書き出していきます。
 3校時目、倉益さんは下の句となる「14歳、この一年の思い出」を自由に書きだすよう生徒に指示しました。上の句と下の句の題材がばらばらなのに、果たして短歌になるのかとだれもが思っているところに、倉益さんは「上の句と下の句をわざと“ズラす“ことで面白みが出てきます」と説明。生徒一人ひとりの上の句、下の句をいろいろ組み合わせて短歌に仕上げていきました。
 例えば、「緑ひろがる日南町」、「大空」、「地元の祭り 花火がきれい」とそれぞれズレたテーマから出てきた言葉を組み合わせると―「大空に 緑ひろがる 日南町 地元の祭り 花火がきれい」。見事に一首、出来あがりました。
 倉益さんは「日常生活のなかにたくさんの発見が隠れている。それを見つけたときの喜びを人にどう伝えるか。その手段の一つが短歌。ぜひいろんな発見をして、それを人に伝える楽しさを味わってほしい」と生徒に伝えました。
 今回作った短歌は、県内の短歌コンテストへ応募するそうです。
 
 ※写真上:倉益敬さん
  写真下:授業の様子

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