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はちゃめちゃ時代劇「茶店は大騒ぎ」公演   笑劇座、六代目桂文吾師匠

2024年6月18日

 鳥取県大山町保健福祉センターなわで6月18日、大山町高齢者学級合同交流会が開催され、六代目桂文吾師匠が座長を務める平均年齢76歳の芝居一座「笑劇座」の公演がありました。演目は時代劇「茶店は大騒ぎ」、文吾座長が大山町名和バージョンに脚本・演出しています。
 茶店を営むのは弥之助とお里夫婦です。弥之助は根っからの怠け者、家業に精を出すこともなくヤクザ稼業に手を染めています。そんななか、稲妻一家武蔵親分の悪事に嫌気がさし足を洗うと願い出ますが「三両もってこい」と言われてしまいます。
 弥之助はお里が茶店の家賃と着物代に蓄えていた三両を親分に渡しますが「足りない、十両だ」と手切れ金が上がります。
 困った弥之助は家に帰りますがお里に三両持ち出したことがばれてしまいます。そこでこの夫婦は悪知恵を働かせ、弥之助が三両持って家出したために払えないと呉服屋お常に告げると、困ったお常は長屋の連中に弥之助の行き場所を聞いて回ります。次は家賃の支払い、家主のお品にはお里が三両持って家出したと、今度は弥之助が言います。はてさて、どっちが家出したのかと大騒ぎが始まります。
 そんななか、稲妻一家の子分たけが弥之助に言いくるめられていることに業を煮やした親分武蔵が乗り込んできます。腹を立てた武蔵が振り回した刀で額を切られた弥之助はかっとなり大立ち回りが始まりました。意外と剣術の腕前に自信のある弥之助が勝ち武蔵親分は観念し、三両とお詫びに小遣いとして二両を渡し一件落着のはずですが、どっちが家出したのかは片付いておらず、二両を渡せというお里に対して弥之助は逃げてしまい、お里は追いかけて行きました。
 交流会に参加していた約100名の高齢者のみなさんは笑ったり拍手をしたりと、こちらも大騒ぎでした。
 笑劇座は毎年新作を発表しており、稽古を重ねています。平均年齢76歳の芝居一座、今後の活躍に乞うご期待。

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