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東日本大震災から13年 忘れないこと、続けていくこと   とっとり震災支援連絡協議会

2024年3月09日

 2011年3月11日の東日本大震災発生から13年が経ちました。とっとり震災支援連絡協議会(代表川西清美さん)は3月9日、鳥取市のとりぎん文化会館で『2023年度東日本大震災3.11フォーラム「忘れないこと、続けていくこと」』を開催しました。
 震災当時、福島県富岡町社会福祉協議会の職員だった吉田恵子さんを講師に招きお話を伺いました。主に訪問介護を担当していた吉田さんは、原発事故による避難指示により避難しますが「避難する理由が分からなかった、2、3日で帰れると思っていた」「ところが、実際にはそれから6年間帰れなかった」と言います。情報発信・共有の難しさを知ることができます。
 要介護者は、自家用車に分乗してもらい避難しましたが「普段なら40分程度の道のりが6時間かかり、全員避難させるのもたいへんだった」「目、耳が不自由な人、赤ちゃん、入院している人などさまざま」「避難先の体育館に毛布だけで一夜過ごすと手のひら大の床ずれができた」「非難の意味が分からない人を避難誘導するたいへんさ」「トイレの場所が分からない人がいる」など、現場で活動された貴重な体験を伺うことができました。
 支援が必要な人ひとりひとりに対応した吉田さんの言葉はずしんと胸に響きました。
 避難所だった郡山市のビッグパレットふくしまに女性専用のスペース(部屋)を作ったことも紹介されました。女性特有のことや相談ごとも男性のいるところでは難しく「町長でもこの部屋には入れなかった」と言い、必要性を痛感されたようです。
 続いて第2部は、吉田さんと被災当時小学6年生で仙台市に住んでいた高橋舞さん(総務省職員、現在鳥取県出向中)、同連絡協議会佐藤淳子事務局長によるトークセッションで災害時要支援者への取組の重要性の理解を深めました。
 開会のあいさつで川西代表は「災害は忘れたころにやってくるから、いつ、どこに来るのか分からない」と昨年8月の鳥取市佐治町の記録的豪雨や、元旦の能登半島地震を例に挙げて話され、フォーラムのテーマである「忘れないこと、続けていくこと」の大切さを再認識しました。
写真の説明:川西清美代表、吉田恵子講師、フォーラムの様子です。

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