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2022年7月12日
「とっとり方式認知症予防プログラム」リーダー養成研修会(中部)が、7月12日に倉吉体育文化会館で開催されました。講師は作業療法士の菊本理恵さんと藤田恵子さんです。「とっとり方式」のプログラムは一般社団法人鳥取県作業療法士会が、伯耆町在住の高齢者130人に協力いただき24週にわたり実証実験を行い、認知機能及び身体機能の改善・向上に効果があることを明らかにしました。進行役の菊本さんもその一員として参加しました。
「とっとり方式」は、運動+知的活動+座学(認知症の学習)がセットとなっており、認知症予防に必要なメニューを鳥取大学と鳥取県により開発したものです。
そのなかで菊本さんは「とっとり方式は一コマ2時間で24週のプログラムであり本格的な取り組みは大変です。運動プログラムについては、今やっている運動で『とっとり方式』に近い効果があるのでは」と参加者に問いかけました。これに対して参加者からは「百歳体操、棒体操、倉吉元気体操、ゆりりん体操」等、工夫を凝らしたご当地体操が紹介され、みなさんが愛着を持って取り組まれていると感じました。
菊本さんは「上手に組み合わせ20~30分やれば、十分に『とっとり方式』に近い効果が出せる」と評価していました。
後半は知的活動について、老人クラブで取り組んでいることがどのような効果が期待できるかを研修し、他のクラブで取り組んでいることを参考にして実践していくこととしました。
最後に菊本さんはまとめとして、①認知症予防の効果を上げるには運動と知的活動を組み合わせること ②運動は体を動かす有酸素運動が必要 ③認知症は、単に記憶力の低下だけではなく、8つの認知機能をまんべんなく刺激することが必要と締めくくりました。