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地元高校生に和傘作りを授業   淀江傘伝承の会山本絵美子さん

2022年7月08日

 米子市無形文化財の淀江傘は昨年承継200年を迎え、記念展等が華やかに開催されました。また、淀江傘の承継に取り組む淀江傘伝承の会(山本絵美子会長)は地元米子白鳳高校の授業の一つである学校設定科目「郷土芸能」の授業を受け持ち今年で9年目となります。
 7月8日には、米子市淀江の和傘伝承館で今年度1回目の授業があり、生徒たちの和傘作りがスタートしました。講師は会長の山本さんです。制作する和傘は米子白鳳高校オリジナルの「白張踊り傘」、初心者にとっては淀江傘の特長である「桔梗糸飾り」などは難しくシンプルな傘作りにチャレンジです。
 この日は中棒に取り付けてある手元ろくろに小骨(受骨)を、天ろくろに親骨を糸で通す非常に細かな作業です。最初は手間取りながらも山本さんの指導のもと、次第に慣れてくると覚束なさはあるものの着々と作業は進んでいきました。これから10回の授業で仕上げていく道のりは長いです。
 米子白鳳高校郷土芸能部は年間30公演以上を披露し、韓国や台湾などでの公演も行ってきました。近年はコロナの影響で制限されていましが、8月には高校生の文化の祭典「全国高等学校総合文化祭東京大会」に予選を勝ち抜いて出場が決まっています。
 11月には出来上がった白張踊り傘を使い、淀江の浜で郷土芸能部のみなさんが淀江さんこ節を披露する予定です。淀江さんこ節は江戸元禄年間に起源をもつ郷土民謡で、傘踊り、壁塗りさんこ、銭太鼓はめでたい芸能として踊られてきたそうです。淀江の浜での傘踊りが楽しみです。
 *写真は山本絵美子さん、白張踊り傘、手元ろくろに小骨をつなぐ作業(手元)、授業の様子です。

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