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2021年10月05日
米子市明道公民館主催のあすなろ教室「音読のすすめ ~声を出して 心イキイキ~」が、10月5日同公民館で開催されました。講師は鳥取短期大学非常勤講師の倉光信一郎さんです。
まず倉光さんは音読のメリットとして、気持ちが落ち着く、やる気が出る、脳が活性化される、誤嚥性肺炎の予防に役立つことなどを説明されました。このたびの教室は音読や歌唱等声を出すこと、感情を込めて表現することの心地よさを体験してもらうことをテーマに進行されました。
1 情景を理解し、声に感情をこめる
「おーい、こっちだよ」の呼びかけを、図書館の中で、二歳ぐらいの子どもに、待ち
合わせに遅れてきた友達に等10パターンで音読します。声にあわせ顔の表情もやさしくなったり、怒ったりしていることを学びました。
2 早口ことば
なまむぎなまごめ・・・、にわには にわ・・・、ぼうずが びょうぶに・・・等お馴染みの早口ことばです。なかなか上手くできません。「合格、100点、宿題、パス」と採点しながら楽しく進みました。
3 名文を読む
詩人工藤直子の「おはつ」、詩人まどみちおの「大きなアップルパイ」、尾崎紅葉の「金色夜叉」など名文を解説してもらい読みます。作者や作品の背景・エピソードを理解すると、言葉に感情が乗り移っていきました。
4 歌う
倉光さんはアコースティックギターを弾きながら進めます。そのなかから、「赤とんぼ(三木露風作詞)」では、この子を背負っていたのはだれかなど、ちょっとした雑学的な話題を盛り込みます。露風の母親碧川かたは鳥取出身という話題も提供されました。
倉光さんの教室で感じたことは、名文を読む、歌うことによって感情が豊かになるすばらしさです。声を出すという楽しい体験に入ってもらえるか、ずいぶん考えられたと思います。
最後は、誰からともなく拍手がおこり、教室は終了しました。皆さんが心地よさそうな表情でお帰りになりました。