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2021年6月19日
第15回囲炉裏端で聞く民話の会が日野町舟場の古民家沙々樹で開催されました。年に2回開催されるこの集まりも6月19日の開催で15回目を数え、毎回楽しみにしているファンの方も多くいます。
民話を語るのはほうき民話の会の皆さんです。
最初の話は「一里松の妖怪」。出雲街道にあった豊田の松のてっぺんにやまんばのような婆さんが行燈の灯をともし、にたにた笑いながら糸車をひいている。皆怖くなって近づかなくなり庄屋さんと相談して猟師に鉄砲で退治してもらうことになる。何度撃っても手ごたえはなく最後の一発を行燈めがけて撃つと真っ暗になり静かになった。あとには古だぬきが死んでいたというお話。
次の話は「歳のはなし」です。人はいいが頭が足りないと噂される息子に嫁を取ろうと世話役の婆さんに頼みに行く。滞りなく進み祝言をあげて嫁さんの顔を見ると母親より年上の50過ぎに見える。世話役の婆さんは20歳と30歳の二人の嫁さんをもらったと思えばいいと言われ納得してしまう。ところがこの嫁さんは実によく働き、みんな幸せにくらしたというお話。
このほかに「鳥の鳴き声比べ」「大山の烏天狗」がわらべ歌を交えて披露されました。米子弁などの方言で語られる雰囲気は懐かしく、ほんわかとゆったりとしたひと時を20名の参加者は楽しんでいました。
次に杉本準一さんの「だらず噺」です。最近の話題や出来事を語りました。コロナワクチンの話から始まり、コロナとつく商品のお話やカルガモの家族が道路を渡るほのぼのとしたお話、出雲街道はウナギを運ぶ重要な街道であったことなどを軽妙な語り口で参加者を楽しませました。
次回民話の会は10月2日(土)に古民家沙々樹で開催されます。