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2020年12月13日
鳥取市国府町の殿ダム交流館で12月13日、たこづくり教室があり、30人余りの親子が倉吉市のたこづくり名人・黒川哲夫さんから手ほどきを受け、たこをつくりました。この日はあいにくの雨で、たこ揚げ大会はお預けになりましたが、「正月には必ず揚げよう」と約束していました。
まちづくり・いきいき成器の会(山崎豪太郎会長)の主催です。殿ダム広場(約1.5ha)の有効活用を狙いに毎年春に開いているもので、今回で8回目です。イベント名は因幡万葉湖・たこ揚げ大会。「たこ揚げは正月のもの」という要望を受けて、正月前の開催になりました。
たこづくりの前に、黒川さんがたこ揚げの歴史を説明しました。それによると、たこは平安時代に中国から入ってきたものらしく、「イカのぼり」と呼んでいたそうです。江戸時代には子どもの成長や出世を願って武者絵や金太郎などを描き、正月に盛んに揚がったそうです。幕府の自粛要請があったものの、庶民は「イカのぼり」を「たこ揚げ」に名を変えて続けたといいます。その名残で、倉吉市ではいまでも「イカのぼり」と呼んでいます。
この日作ったのは倉吉イカです。真四角の和紙に耳のような赤紙がついているのが、倉吉イカ独特のデザインです。これに、参加者はクレヨンやマジックで「鬼滅の刃」や「来年の干支」など思い思いの絵を描き込んでいきました。裏を竹ひごを支え、糸を通し、和紙の一本足を垂らして完成です。成器公民館のみなさんは、コロナ退散を願って2m大の「アマビエ」の六角たこをつくりました。
残念ながら、この日は朝から氷雨に微風、芝生広場もぬかるみ、たこ揚げ大会は中止になりましたが、参加者はカレーライスで昼食をとったあと、お開きになりました。
いきいき成器の会は毎年、殿ダムのPRと地域活性化に向けて野外音楽祭やウオーキング大会なども開いています。