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2020年11月29日
とりアート2020の東部フェスティバルが11月28日と29日の2日間、鳥取市のとりぎん文化会館であり、若いエネルギーがはじけました。シニアバンク登録者は29日のステージイベントに集中。こちらも新しい試みに挑戦しました。
とりアートのステージは、ホールを避けてフリースペースに設けられました。出演者と客席の一体感づくりがねらいです。コロナ禍にあっても、県民みんなでつくる文化の灯を絶やすなと、換気に配慮しつつ、仕切りのない交流と発表の場づくりを工夫しました。
ステージも新しい取り組みが続きました。尺八のTERU功山さんはカプリス弦楽四重奏団とコラボして、「メロディー」「恋人よ」などのポップスに挑戦しました。鳥取市の音楽家・上萬雅洋さんが尺八、バイオリンの譜面を作り、和洋合体が実現しました。
カプリス弦楽四重奏団は鳥取市交響楽団のメンバーが中心になってつくっており、いつもは仁風閣でコンサート活動を行っています。かつてTERUさんが仁風閣館長だった縁で、夢のコラボに発展しましたが、TERUさんは「新しい音楽を多くの県民に届けたい」と、演奏後も気分上々でした。
箏・てまり会(菊弘瀬恭子代表)は小・中・高校生の若いメンバーで、ジブリ音楽のヒット曲「いつも何度でも」と石垣征山作曲の「深みどり」を演奏しました。こちらは尺八のパートをバイオリンに変え、久保田新平さん(桜ケ丘中)と上萬寧音さん(鳥取西高)が友情出演しました。演奏の途中には箏や弦を擦ったり、たたいたり、手拍子も入れたりで、来場者を魅了しました。
日本舞踊鮎の会(花柳鮎代表)も若手8人がステージに立ちました。日舞の所作で映画音楽「This Is Me」を舞い、踊りました。花柳代表によると、お弟子さんたちが自ら考え、振り付けたそうで、ポップス曲と日舞のコラボに客席は驚いていました。
大トリを飾った鳥取ベンチャーズは、ステージとは真反対の踊り場がステージ。お客さんはイスの向きを変えてテケテケ・サウンドを楽しみました。リーダーの宮部兼寿さんたちは、コロナ禍でイベントがほとんどなかっただけに、久々の晴れ舞台が心地よさそうでした。
東部フェスティバル・企画運営委員長の井上拓也さんは「鳥取の明日の文化を開いてくれる若人に出演の機会が用意できてよかったです。出演団体にもいろいろ挑戦していただきました」と話していました。