とっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」
0857-59-6336
お問合せ お気に入り

HOME活動紹介

HOW TO 勝部岩力踊り  勝部岩力踊り保存会

2020年9月17日

 鳥取市青谷町の勝部岩力踊り保存会(長谷川正昭会長)は、「HOW TO勝部岩力踊り」のDVDをつくり、県立福祉人材研修センターのビデオライブラリーに寄贈しました。そのレンタルが9月17日から始まりました。
 江戸時代の初め、池田光政が鳥取城や城下町の建設、改修を進めた際、勝部地区の農民が木材や石材を運ぶ作業に駆り出されましたが、そのときに歌われた歌や踊りが勝部岩力踊りの始まりといわれています。いまは青谷町澄水集落の盆踊りとなって伝わっていますが、ざっと400年の歴史を誇ります。
 勝部岩力踊りは踊りと歌と太鼓でできています。踊りは手踊りで、やぐらを囲み、歌と太鼓に合わせて踊ります。盆踊りになっているものの、鎮魂の意味はないので祈る動作はありません。歌は威勢よく「ドッコイ、サッサ」の掛け声が入り、小刻みなバチの響きが特徴です。勝部谷特有の板状の安山岩を切り出す音を表したものといわれています。
 長谷川会長によると、35年前の「わかとり国体」(昭和60年)で作られた「青谷ようこそ音頭」が継承されず、廃れてしまったといいます。一度失ったものを復活させるのは難しい話です。勝部岩力踊りもその二の舞にならぬようにと、DVDを作って郷土の伝統芸能を残すことにしました。
 DVDには「勝部岩力踊りの歴史」「住民が夏祭りで踊っている様子」「踊り方の手引き」などを収録しました。歌い手、踊り手、太鼓目線で手引きが作られており、このDVDがあれば勝部岩力踊りがマスターできる仕組みになっています。長谷川会長は「岩力踊りが今も続いているのは、踊りに魅力があるからだと思います。後世に伝え、残していくためには、その魅力を発信することが大切」と語っています。
 勝部岩力踊りに興味を持たれた方、同じように伝統文化の継承に尽力されている方は、このDVDをご覧ください。県立福祉人材研修センターの「ビデオライブラリー」は、DVD250枚、VHS319本を無料で貸し出しています。詳しくはホームページでご確認ください。


勝部岩力踊りのDVDと長谷川さん

勝部岩力踊り保存会

一覧に戻る