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2020年7月28日
鳥取市の鳥取ルーテル幼稚園(三谷泰代園長)は7月28日、お泊り保育を行い、アマチュア天文家の多賀利寛さんを招いて星空観察会を開きました。梅雨空で月や星は見えなかったものの、ちびっ子たちは夏の夜空の話を聞きました。
鳥取ルーテル幼稚園の星空観察会は夏休みの恒例行事です。いつもは佐治アストロパークのコテージに泊まり込んで、星空を見上げますが、今年はコロナの感染予防のため、園舎に泊まって実施しました。
参加したのは年長組の18人。鳥取砂丘で風紋ができる仕組みを学んだり、砂絵づくりに挑戦した後、翌朝食べるパン生地をこねたりして夜を待ちました。カレーライスの夕食が終わって午後7時、多賀さんの星空観察会が始まりました。
相変わらず、空は分厚い雲。アニメ映画で星座の物語、ギリシャ神話などを予習しながら月が出るのを待ちましたが、好天に恵まれず断念。多賀さんはポータブルのプラネタリウム解説に切り替え、夏の夜空を説明しました。子どもたちはホールに敷かれたござに寝転んで、天空の変化を不思議そうに見入っていました。
多賀さんの説明によると、目に見える星の数はおよそ6千個、星座の数は88あり、天の川にはたくさんの星が集まっています。その天の川をはさんで、夏の空にはベガ(織姫星)、アルタイ(彦星)などがつくる大三角が見られます。今年は8月25日が陰暦の7月7日、七夕です。織姫星・彦星がよく見える夜ですが、2つは15光年離れており、それぞれの「愛をささやく」光は30年前のものだそうです。
多賀さんは流れ星についても説明しました。そのスピードは速く、0.5~2秒ほどで消えてしまいます。それが消えてしまうまでに「カネ・カネ・カネ」の呪文を唱えることができれば、宝くじが当たるなど願い事がかなうそうです。ホントかな?
子どもたちはこの夜、星空を見上げることはできなかったものの、これからの「星取県」探検の入り口に立ちました。