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2020年4月20日
倉吉市の鳥取短期大学で4月20日、新入生を対象にした「現代鳥取学」講座があり、鳥取県社会福祉協議会長の藤井喜臣さんが「鳥取県の課題と目指してほしいもの」について話しました。およそ100人が聴講しました。
鳥取短大にはこの春、290人が入学しました。「現代鳥取学」講座は毎年、新入生を対象に実施しており、今年は「鳥取の歴史と現在」「鳥取農業の現状と課題」といった講義がありました。
藤井さんは元鳥取県職員で教育長・副知事などを歴任されました。講義は〇×で答える「鳥取県クイズ」の問答形式で始まり、鳥取県の人口、鳥取県のイメージ、鳥取県の特産品などの問題が15問出題されました。
「鳥取県の人口は57万人台である」(正解は約55万3000人)、「県外の人に聞きました。鳥取県を色で表現すると、最も多かったのはグリーン」(正解は鳥取砂丘を連想してブラウン)―という具合で、楽しみながら学べる講座となりました。
このなかで、藤井さんは鳥取県の課題として人口減少を紹介しました。県政は県内への移住定住策や子育て支援策などに積極的に取り組んでいるものの、若い世代の都市部への人口流出が止まりません。「鳥取県はとても良いところ。このまま県内にいてもらえたらありがたいが、もし一度県外に出られたとしても、ぜひ帰ってきてほしい」と、鳥取県のPRとともに、お願いも忘れませんでした。
また、「鳥取県内ではコンビニや全国チェーン店が拡大しているが、地元のお店を大切にしましょう」「地域や家族のつながりが希薄化しています。一度自分の周りについて考えてみてください」などと呼びかけました。
講義は大教室であり、全員マスク姿のうえに、距離をとって着席し、アルコール消毒や換気も怠りなく、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底して行われました。藤井さんは「コロナウイルス問題が落ち着いたら、鳥取県内のいろいろなところに足を運び、鳥取県の魅力を楽しみ、感じ、学んでほしい」と締めくくり、鳥取県観光連盟発行の「トリパス」を紹介しました。