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好奇心がエネルギー         紙原四郎さん

2020年1月17日

 倉吉市の小鴨シニアクラブ(北村孝雄会長)は1月17日、小鴨公民館で新年会を開き、記念講演で切り絵作家の紙原四郎さんから元気の秘訣を学びました。90人余りが聴講しました。
 小鴨シニアクラブは公民館に「男の喫茶店」を設けてコミュニティー活動をしているほか、地区協議会と一緒になって郷土出身の偉人、近代稲作の父・中井太一郎の大河ドラマ化を目指しています。
 新年会はシニアバンクの登録者から講師を選び、昼食会やお楽しみ抽選会を兼ねて毎年開いており、今年は鳥取市でデザイン会社を主宰し、切り絵や水彩画、カラオケなどを楽しんでいる紙原さんを講師に招きました。演題は「好奇心こそが人生のエネルギー」です。
 紙原さんは自らの体験をもとに、新聞のチラシ広告やNHKの「のど自慢」出演の秘話を紹介しました。
それによると、チラシはまとめてポイ捨てされるか、目にとめてもらえるか、寿命はせいぜい5~6秒といいます。その寿命を延ばすため、広告会社は命を削っています。A4サイズのチラシだと製作費はざっと20万円、これが10枚になると200万円。ほかに新聞折り込み料もいるので、ポイ捨てされれば、大変なお金が捨てられていることになります。情報も捨てられ、もったいない話です。身近なことに好奇心を寄せてもらえれば、年はとっても日々の暮らしが元気になると指摘しました。
 「のど自慢」は三朝町で出演しました。結果は残念ながら、カネ3つでしたが、その体験をもとに「のど自慢」の見方、楽しみ方を伝えました。
 紙原さんは4度目の応募で予選に出場。本番前日に250人で予選会があり、20人の出場者が決まりました。運よく選ばれたものの、それからが大変で、20人は友人、知人に「明日、のど自慢を見てね」と電話をかけまくり、夜9時ごろまでリハーサル。本番の日は朝7時半の集合です。リハーサルから音楽事務所などのスカウトが見守り、出演者はハイテンションの2日間を過ごしたそうです。生番組なので、NHKは〝アナ〟があかないようにと、気をもみ続けていたといいます。好奇心があれば、非日常の世界も見えてきます。
 講演の後、紙原さんはカラオケで、お得意の「無縁坂」「糸」「愛燦燦」の3曲を披露し、参加者とともに「太一車」(田の草取りの歌)を合唱して、今年1年の「おう盛な好奇心」を誓い合いました。

紙原四郎さん

紙原さんの出版物。気になる人がいれば、その人を取材して本にしています

小鴨シニアクラブの新年会はいつも満席

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