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2019年8月03日
鳥取市の若桜橋のたもと、荒木又右衛門をまつる荒木神社(清末忠人宮司)で8月3日、夏まつりがあり、竹刀を供養する火炉祭をはじめ、奉納の演武や演芸などがあり、にぎわいました。
荒木又右衛門(1599~1638年)は江戸時代の剣豪で、伊賀上野であだ討ち(鍵屋の辻の決闘)の後、鳥取藩に迎えられますが、わずか2週間ほどで謎の死を遂げました。命日は旧暦の8月28日です。文書が残っていないため、死因は亡命説、毒殺説、自決説などいろいろあり、不明ですが、その屋敷跡に荒木神社ができ、勝負の神様としてまつられています。
荒木神社では毎年8月の第1土曜日に例祭があり、日ごろの稽古で使った竹刀を燃やして供養する火炉祭などを行っています。今年は尚徳練武館で学ぶ松浦大和君(城北小学校)が「竹刀に感謝して供養します」と述べ、次々に解体した竹刀を火にくべていきました。
神社境内では奉納の剣道やなぎなたの演技のほかに、佐藤翔風さんが指導する鳥取湖陵高校吟詠剣詩舞部や日本吟翔会のみなさんが吟詠し、剣舞などを披露しました。
演芸もありました。尺八奏者の本城義照(TERU功山)さんが献奏に続いて、ヒット曲の「青い珊瑚礁」「風雪流れ旅」「浪花節だよ人生は」などを魂を込めて演奏すると、会場から手拍子や掛け声が起こり、夏まつりがパワーアップ。シンガーソングライターの安来のおじも登場して、出雲弁で鳥取を紹介する「鳥取なう」を披露し、大いに盛り上がりました。清末宮司によると、戦前は勝負の神様にあやかって、おみこしなどが練り歩き、地域挙げて武運長久を願ったそうです。