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2018年12月16日
はちみつなど奥日野産の農産物を売り出している「ぐんぐん・ひのぐん」は12月16日、日野町下黒坂で地域にふんだんにある落ち葉と中海の海藻を使った有機肥料づくり教室を開きました。町内外から約20人が参加し、体に優しい肥料づくりを学びました。
講師は境港市の自然農法試験農場・渡部農園の渡部敏樹代表。渡部さんは平成23年ごろから中海の海藻を引き揚げ・乾燥・粉末にし、EM菌(乳酸菌や酵母など微生物の集まり)を加えて有機肥料にして活用する自然農法を実践するとともに、その普及に努めています。中海自然再生協議会や伯州綿連絡協議会などでもご活躍中です。
「ぐんぐん・ひのぐん」の世話役で野菜つくりなどに励む日野町の梅林敏彦さんは、海藻の有機肥料化をヒントに、奥日野のあちこちにふんだんにある落ち葉の活用を思い立ち、渡部代表を招いて有機肥料づくりの教室を開くことにしたものです。
参加者は米ぬかと海藻粉末(8対2の割合)に3千ccの水(EM菌、黒蜜各30cc入り)を加えて混ぜ合わせる、肥料のもとづくりに挑戦しました。これをビニール袋に入れて、およそ1カ月間密閉しておくだけで、EM菌入り海藻粉末有機肥料ができるそうです。この有機肥料を集めた落ち葉に振りかけ、ビニールシートで覆って発酵させれば、自然の微生物を生かした体に優しい肥料になるといいます。
渡部さんは「有機肥料を使うと手間はかかるが、より自然に近い体に良い野菜ができます。少しずつでもよいから、体に優しい有機肥料を使いましょう」と呼び掛けていました。
教室のお昼には、地元の方々のおもてなしがあり、参加者は日野町産の白菜やなめこを使ったきのこ鍋で冷えた体を温めていました。