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2026年1月29日
江戸時代に鳥取県倉吉市小鴨菅原で発見された金鉱山を題材にした創作民話紙芝居「小鴨金山物語」のお披露目会が1月29日、倉吉市小鴨コミュニティーセンターでありました。作北村隆雄さん(小鴨シニアクラブ協議会会長)、絵は北村仁美さんです。
ある日、旅のお坊さんが雨宿りをしようと貧しい村を訪れます。山の中で稲作もできず山仕事が少々あるだけの集落、芋の煮物ぐらいしかお出しできませんが精いっぱいのもてなしをします。感激したお坊さんは「うらの川に行ってみるがいい、大水のあとは宝が流れてくることがある」と教えます。
見ると光る金の粒があり、近くを掘ってみると金塊が出てきました。話を聞いたお殿様は大喜びです。ところがおじいさんとおばあさんは欲が出て、金を独り占めしてしまいました。
しばらくしてお坊さんが再び村を訪れ、念力で山を崩して石がゴロゴロ転がってきて二人は悪いことをしたと気づきます。それから山の恵みの宝をみんなで分け合って助け合い楽しく暮らしたお話です。「金は宝に見えるが心を暗くすることもある。本当の宝はみんなを幸せにすることじゃ」。お坊さんの教えで幸せになった村の人々、北村さんの心温まる創作民話の世界です。
参加した人たちからは「小鴨に金山があることを初めて知った、地区の宝で金山跡を紹介する標識が欲しい」「菅原は良いところ、山菜は採れるし、昔は松茸を採り松茸ご飯を作った」「お話も上手だし、絵も素朴ですばらしかった」と満足気でした。
小鴨地区では毎月一回、「おがもカフェ」を開催し、地域の文化芸術の紹介、郷土の偉人のお話、地元で活躍する歌や踊りのグループ発表会などをしています。北村さんは「小鴨地区への愛郷心を高めるには、新しい題材を発掘することが必要」と、小鴨金山物語は絵本、寸劇、歌などで小鴨の人たちを楽しませてくれるでしょう。「子どもたちや地域の人に、小鴨の素晴らしさを語り継いで欲しい」北村さんの願いです。
*金は昭和3年頃から18年頃まで採掘されていたことが、鳥取地学会メンバーであった故山名巌氏の論文や倉吉市誌で確認できます。