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2025年12月07日
鳥取で未公開の映画を自主上映し映画文化を育てていきたいと活動を続けるシネマふねえとる(代表清水増夫さん)主催の上映会が12月7日、鳥取県立博物館講堂でありました。今回の上映作は「リング・ワンダリング」、金子雅和監督が手掛けた二本目の長編作で、第52回インド国際映画祭金孔雀賞(最高賞)、第37回ワルシャワ国際映画祭エキュメニカル賞スペシャル・メンションを受賞した作品です。
主人公間草介は「凄腕の猟師と最強のニホンオオカミはどちらが強いのか」をテーマに漫画制作に取り組んでいますが、肝心のオオカミがうまく描けず前に進めないときに、アルバイト先の工事現場で小動物の頭蓋骨を発見したところから物語は展開していきます。
その現場でペットの犬シロを探す川内ミドリと出会い、ねん挫した彼女を自宅に送っていきますが、そこは70年前の東京。過去に迷い込み、巡り合うことで草介は成長していきます。
「ひとつの場所で起きた出来事やそこに生きてきた者たちの記憶は、時間の流れと共に容易に消えていくものではなく、その土地を媒介としてレイヤー状に折り重なり、ずっと存在し続けているのではないか」。そう考える金子監督が選んだものの象徴として絶滅したニホンオオカミが登場しています。時が交錯し物事が重なり合ったり漫画の実写が入るなど、かなり難解なところもありますが、見た人の心に残る幻想的な作品でした。
次回上映作は「飯館村べこやの母ちゃん」、全村避難を余儀なくされた飯館村で牛(べこ)と共に生きてきた母ちゃんたちのドキュメンタリー作品、3時間の長編映画です。第19回トロント国際女性映画祭長編ドキュメンタリー部門大賞受賞作です。
上映会日程
令和8年3月22日(日) 午後1時から。鳥取県立博物館講堂
詳しくはチラシをご覧ください。