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はじめての和紙ちぎり絵体験   鳥取和紙ちぎり絵サークル代表 森文江さん

2025年10月11日

 国指定伝統的工芸品因州和紙は1200年を越える歴史があるといわれています。鳥取市の「あおや和紙工房」は展示ギャラリー、体験工房、ショップなどで和紙の魅力を発信する施設で、10月11日に鳥取和紙ちぎり絵サークル代表森文江さんを講師にちぎり絵体験がありました。
 チャレンジする作品は「ふぐ」、森さんのお手本を参考にしながらつくりますが、参加者6人は全員初めての体験ですのでワクワク感が伝わってきます。和紙は緑系、水色系、白の3種で、そのなかで緑系は濃淡の幅が大きく、これは手漉き和紙の大きな特長です。和紙の主な原料は楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)の3つで、主に木の皮の繊維が使われているため、千切ると髭のような繊維が現れます。
 制作過程は、まず鉄筆で和紙に深めに溝を付け水筆でなぞり、千切りやすいようにします。「深めに溝を付ける」加減が難しく、深すぎるとはさみで切ったようになり、浅いと上手くちぎれません。初めての体験に、試行錯誤の連続でした。この紙片をピンセットを使い貼り付けていきますが、出来上がった作品は見本に近いものから、アイデアが湧きだした独創的なものまでいろいろありました。
 森さんはじっと見ていて時々アドバイスされますが、個々の個性を大切にしていることが分かります。「ちぎり絵で和紙の特長が分かりました。参加してよかったです」「水筆があると作りやすいことが大きな発見です」「和紙のフワフワとした表情が最高です」「作っているとどんどんアイデアが出てきて引き込まれていきますね」と初めてのちぎり絵体験を楽しんでいました。
 あおや和紙工房では11月16日までちぎり絵展が開催されています。全国から集まった作品の数々は和紙の特長を生かした大作ぞろいです。ぜひご覧ください。

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