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2025年10月04日
倉吉市を中心に活動する傾聴ボランティア「あいりす」(代表礒谷弘子さん)が主催する入門講座が10月4日、鳥取県倉吉市福吉町の倉吉福祉センターでありました。2011年から始まった養成講座には、米子市から参加した方も含めて30名が楽しく傾聴を学びました。
講師は礒谷会長が務め、3、4人のグループに分かれて傾聴のポイントを学んでいきます。まず、「幸せを感じるときはいつですか」の例題に対してグループごとに自分の考えを発表しましたが、周りの人たちとの交流が幸せという意見が多かったです。礒谷会長は「人は一人では生きてはいけない。周りの人たちとの関係を作っていくことが必要です」と言われていました。
次に「良い人間関係を作るにはどうすればいいか」の例題に対しては「あいさつをする。相手の話を聴く。感謝の気持ちを持つ」とアドバイスされました。
傾聴をする際のスキルやノウハウについても学びました。普通の会話と良くない会話、傾聴の会話の比較を寸劇で、あいりすの会員が実演します。
良い会話では相手の話を良く聞き、自分の意見を言います。言葉のキャッチボールです。良くない会話では、相手の発言を受けて自分のことばかり話し始めます。どちらも日常で目にする様子です。
これに対して傾聴の会話では、「相手の話を十分に理解していることを自分の言葉で述べ、相手方に話が伝わっていることを確認してもらう。病気のことなど心配ごとについては「お互いに大変ですねえ」と納めるのではなく、ほかの話題などを交えて『あなたは幸せですよ』ということを感じてもらう」というものでした。
普段、あいりすは障がい者施設や高齢者施設の入所者の声を聴く活動等をしています。最後に礒谷会長は「今日は傾聴に関する知識を習得するのではなく、感じ取ってもらう、感じる心を養ってもらう養成講座にした」そうです。「傾聴ボランティアは理解していても不十分と感じることが良くありますが、難しく考える必要はありません。お話しするとあなたも幸せになれます」とおっしゃっていました。