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2025年6月11日
鳥取大学の地域学総説Bの講義「鳥取の歴史・文化を盛り上げる喜び」が6月11日にありました。講師は郷土史研究家内田克彦さんです。
鳥取を愛する内田さんは様々な活動を展開しており、講義では鳥取のすばらしさ、特に人物に焦点を当ててお話されました。
2017年から「鳥取県を舞台に!歴史大河ドラマを推進する会」を立ち上げ、鳥取の誇る人たちに着目し、NHKの歴史大河ドラマに取り上げてもらう活動を続けています。戦後日本の国際社会への復帰に尽力した初代国連大使澤田廉三は鳥取県岩美町の出身です。廉三の妻美喜は混血孤児のために「エリザベス・サンダース・ホーム」をつくり2千人近い孤児を育てました。敗戦国日本の復興に大きな貢献を残しました。ドラマ化の条件は原作になる本が必要ということで片山長生さんは「愛郷 外交官澤田廉三の生涯」を著しています。この他にも婦人参政権運動活動家の碧川かたについて碧川かた研究会が「前進―[決定版]碧川かたの生涯―」を発刊し、小鴨地区振興協議会は近代稲作の父、稲作の生産性を上げるために重労働の雑草取りを克服する回転式中耕除草機「太一車」を開発した中井太一郎に関する冊子を発刊しています。大河ドラマになれば大きな話題になることでしょう。
また、「大河ドラマ・朝ドラを楽しむ会」では、「虎に翼」の主人公寅子の先輩久保田は日本初の女性弁護士中田正子がモデルのようです。講演会などを催し多くの県民に紹介しています。このほか、鳥取大学多田憲一郎教授と連携し「地域づくりのための自主講座」を開いたりと、鳥取県人のすばらしさを掘り起し県民に知ってもらう活動を続けています。
2022年には「鳥取まちなかガイドの会」を立ち上げました。鳥取市で見るべきものは鳥取城跡だけで、まちなかにはない。そう言われるが実は、幾たびの災害を乗り越えまちに刻まれた見るべきものがたくさんあり、歴史・文化を方言を交えて案内しています。「鳥取まちなかぶらりマップ」を作成していますので「是非、マップを片手に散策してみては」と呼び掛けていました。内田さんの鳥取愛にあふれる活動は続いていくことでしょう。