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2025年3月09日
令和6年度鳥取県文化功労章受章記念巡回展が県内3か所で開催されています。受賞記念巡回展西部会場は米子コンベンションセンターで開催されており、9日には森田尾山さんの受賞者ギャラリートークがありました。
文化勲章受章書家村上三島氏に師事、日展、日本書芸院展、読売書法展等で数々の賞を受賞し、平成13年には日展会友に昇格する等、全国で高い評価を得ていらっしゃいます。
書道グループ伯耆書院を主宰するほか書道教室の講師を務めるなど、長年にわたり後進の指導・育成に尽力されています。会場には多くの知人や教え子の皆さんが集まり、森田さんは「伯耆書院をはじめ多くの皆さんのご支援により受賞、みんなでいただいた賞です。これからも書道を通じて地域に貢献していきたい」とあいさつされました。
ギャラリートークでは展示作品のなかから数点を説明、一昨年の伯耆書院展(23年6月)への出展に向け「一度は挑戦したかった」と大屏風四曲一双に揮毫した「米子八景」は超大作です。「勇往邁進」はガイナーレ鳥取の今シーズンのスローガンで、元旦から4日間、書き直しを重ねて書き上げた作品です。このほかにがいな祭のテーマ、春月日記、五一じいさんなど、ほとんどの作品が地元に関連のある書が並んでいます。
「机に向かい書くイメージがあるが」との来場者の質問には「小品は机に向かい、大作になると畳に毛氈(もうせん)を引き、もっと大きくなると立って書く」とのことでした。「書を書く原動力はなんですか」との質問には「出会いと挑戦」「一人でいるのではなく出歩くことが大事、そうじゃなければ出会いがない。犬も歩けば棒に当たる」と笑わしていました。
巡回展西部会場は3月8日から12日まで米子コンベンションセンター情報プラザで開催。東部会場は3月15日から19日まで鳥取市文化センター展示ホールで開催され、初日には文芸部門(短歌)受賞者北尾勲氏のギャラリートークがあります。