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2025年1月30日
鳥取県倉吉市小鴨シニアクラブ協議会会長の北村隆雄さんが、このたび童話3部作「eファンタジー童話 お話マルちゃん」を発刊されました。
幼いころに両親に童話や絵本を読んでもらった経験は皆さんがあると思います。そしてそのお話は大人になっても覚えているものです。子どもにとっては、何気ない、あるいは奇想天外なストーリーが大きなインパクトを与え記憶として残る。素晴らしいことですね。
お話マルちゃんは、第一話「お話コンちゃん」、第二話「自転車クルクル」、第三話「マルちゃん宇宙大冒険」と3つのコラムで構成されています。マルちゃんはこの童話の主人公です。
お母さんのお話が大好きなマルちゃんですが、聞いたお話ばかりで面白くありません。きっと世界には楽しい話がいっぱいあるんだろうなと思っているところから第一話が始まります。ある夜、部屋の隅のコンセントがピカピカ光り、「こっちにおいで」と呼んでいます。コンちゃんは、電気の線で世界中に繋がってるコンセントは、きっと楽しいお話をたくさん知っていると思い、教えてとおねだりします。コンちゃんは、もちろんコンセントのことです。コンちゃんはマルちゃんの願いを叶えてあげようと秘密基地のお話誕生ワールドに連れていくことにし、マルちゃんが楽しいお話をたくさん作って世界中の子どもたちや動物に届けました。
第二話は自転車クルクルに乗ったマルちゃんが街や村の子どもたち、動物にお話を届けます。前タイヤについている発電機で光るライトを点滅させ、ハンドルのベルでチリンチリンと、マルちゃんが来たことを知らせます。子どもたちは大喜び、もっと喜んでもらおうと思いついたのが「マルちゃん 子ども新聞」づくりです。
そうしたら、なんとお話リクエストがアンドロメダ星雲から届きます。自転車クルクルに乗ったマルちゃんは力いっぱい漕いで、時空を超えてお話を届けました。
第三話は「マルちゃん宇宙大冒険」、宇宙空間を飛び回るマルちゃんはブラックホールに出会います。でも「僕は全部吸い込んじゃうので広げることができない」と寂しそう。「なんでも吐き出すホワイトホールを探してお話をひろめて」というお願いから宇宙大冒険が始まります。これから後は読んでのお楽しみ。
北村さんに童話を作り始めたきっかけを伺うと「コロナが大流行した頃、人とのつながりが薄れ、外出もままならないため『ハガキ出し運動』を始め、大きな反響を呼びました。今度は子どものために夢のあることをしたいと童話を書き始めました」ということでした。(ハガキ出し運動の様々な活動は「コロナに負けない新時代『ハガキ出し運動』爆走中」「チャンポンおじさん 地域おこし」の2つの本に詳しく書かれています。初期の童話(創作民話)には「小鴨歌合戦」「月のだんご」などがあります。
「日本人は古くから言葉を大切にして柔らかい文化を作ってきました。寝るまえに父母の優しい声で語られるお話は、親子にとって楽しいひと時です。童話は古いという考え方もありますが、新しい環境で育った子どもたちに次の世代に伝える新しく懐かしい物語『eファンタジー童話』をつくりました」ということです。
コロナやインフルエンザで大変な病院の看護師さんは、涙を浮かべながら読まれたそうです。きっと子どもに読んでいることを想像されたんでしょう。大人も感動する楽しい童話です。「絵本にしてみたい」という人が現れたそうで、絵本になれば多くの皆さんに楽しんでいただけると思いました。