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傾聴と信頼関係の構築   傾聴ボランティアあいりす、河原清夫さん

2024年9月21日

 傾聴ボランティア「あいりす」(会長礒谷弘子さん)の養成講座が9月21日、鳥取県倉吉市福吉町の倉吉福祉センターであり、元鳥取県人権擁護委員連合会長河原清夫さんの講演「私が大切にしていること~人権尊重と傾聴~」で学びました。
 河原さんは1951年生まれで、中学校国語科教員、人権擁護委員、民生児童委員等をしていました。趣味は渓流釣りや山菜採り、素潜り等を楽しんでいましたが、2022年に骨髄異形成症候群を発症し、余命1年の宣告を受けられました。その後5冊の本を出版、教育実践資料集「楽しい教室をめざして」、自選詩集「海のカムイ山のカムイ」、アイヌ民族の文化を紹介する「アイヌの人たちのたべものやくらし」等、どれも河原さんの人生の集大成といえるものです。
 河原さんは講演で傾聴の重要性について、自らの経験を話しました。「大事なことや相手の本音を聞くためには隠し事をしていては無理なこと。相手の話をよく聞いたうえで信頼関係を作る必要がある」。学生時代のバイクの野宿旅では地元の人に聞かなければ寝ることも食べることも見るべきものも分からない、「貴重な傾聴の体験学習だった」と話しました。
 30年の教員生活では「隠し事や嘘をつくとすぐに分かってしまった」ことなど、実体験者の語りは説得力があり、参加者は神妙な表情で頷いていました。人権擁護委員や民生児童委員の経験も話されました。被差別部落、在日コリアン、LGBTQなど多岐の人権問題に関心を持ち、当事者との対話を大切にしてこられました。
 あいりすは傾聴ボランティアとして、毎年養成講座を開催しており今年度で14回目になります。このほか、施設や家庭を訪問しての傾聴活動、月1回の会員の親睦・情報交換によるスキルアップ、あいりす通信、パンフレット等の作成、出前講座等の活動をしています。
 会員の皆さんは生き生きしていて、今回の講演会でも熱心に聞き入っていたほか、それぞれの役割を果たされていました。興味のある方は次の方々にご連絡ください。
 礒谷会長090-6418-9129、尾崎090-4148-3907、渡邉090-6434-3983
写真の説明:河原清夫さん、礒谷弘子さん、講演会の様子、河原さんを囲んでのあいりす会員の皆さんの記念写真です。

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