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鳥取を書と俳句のまちに    柴山抱海さん・野田哲夫さん・石山ヨシエさん・岡村洋次さん

2017年5月27日

 鳥取市出身の自由律俳人・尾崎放哉(1885~1926年)の句碑が市内あちこちにありますが、初めての句碑巡りがありました。元大工町にある「城下町とっとり交流館・高砂屋」の放哉蔵活用懇話会(柴山抱海代表)と鳥取県社会福祉協議会・とっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」の共催。
 「咳をしても一人」「入れものが無い両手で受ける」などの放哉の句碑は平成27年、放哉生誕130年を記念して市内36カ所に119基設けられています。作家の佐高信さんが選句し、日本を代表する書家が揮毫した句碑で、特定の俳人の句碑が100基以上もあるところは世界でも鳥取だけといわれ、鳥取の宝として注目されています。
 句碑巡りには30人が参加。高砂屋―興禅寺(尾崎家菩提寺)―鳥取市武道館前(久松公園お堀端)―久松緑地(久松小学校横)―わらべ館駐車場にある31基を訪ねました。シニアバンクからは柴山代表(鳥取県書道連合会長)はじめ、野田哲夫さん(鳥取県俳句協会長)、石山ヨシエさん(朝日新聞俳句選者)、岡村洋次さん(元日本海新聞記者・放哉研究家)が参加、ガイドしました。
 「俳句の響きと書体のリズム、読む人、見る人を楽しませてくれる句碑ばかりです」と柴山代表。一つひとつの句碑について、それぞれの筆遣いのポイントを解説しました。また、句碑巡りのなかで俳句づくりに挑戦する参加者もいて、石山さんは「青葉若葉、雨上がり、風の音、五感を研ぎ澄まして作句しましょう」とアドバイス。この日寄せられた俳句25点は、放哉蔵に展示されることになっています。
 ちなみに野田さんは「落魄の句碑に屈(かが)めば五月闇」、石山さんは「肉のやせた放哉呼べば青嵐」と詠みました。
 
 ※写真上:尾崎放哉の句碑めぐり

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