とっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」
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小さな命も守り、育もう     清末忠人さん

2017年2月18日

 シニアバンク登録者によるリレー講座「私たちの大山さん講座」4回目は米子市の日本海新聞西部本社であり、鳥取自然に親しむ会の清末忠人会長が「春夏秋冬、大山さんはいつも面白い~大山の自然~」について話し、「小さな生き物も大山の構成者。それを守り、育むのが私たちの務め」と呼びかけました。100人が熱心に聴講しました。
 大山が国立公園になったのは1936年(昭和11年)、日本海側では最初の指定。清末さんによると、その認定は景観が優れている▽独特な生き物が住んでいる▽そこに行けば勉強になり、癒しの場となり、レクリエーションの場になる-などが条件。神の山として入山規制されてきた大山で、学術調査が本格化したのは明治時代の半ばから。植物図鑑で有名な牧野富太郎博士などが次々に訪れ、ダイセンクワガタやダイセンヤナギなどダイセン〇〇と名付けられた動植物は80種類にも上ったといいます。
 県内の学者、研究者も活躍しました。鳥取大学を退官した生駒義博さんは大山を国立公園にするための調査研究を行うとともに、鳥取自然保護の会をつくり、自然保護運動を進めました。河島雅弟(まさと)さんは大山山頂近くでカタツムリの新種、ダイセンニシキマイマイを見つけました。
 清末さんも生物研究を目的に大山に200回以上登ったといいます。大山のカタツムリ約30種、大山のチョウ約110種を確認したほか、ダイセンニシキマイマイの産卵やアリとともに暮らすチョウ・キマダラルリツバメの姿をNHKとともに映像化。その貴重なシーンをドキュメント番組「自然のアルバム」で全国放送したことなどを紹介しました。「清末先生の話を聞いて、雪解けの大山へ早く登りたくなった」という受講者もいました。講座会場入口にはシニアバンク「生涯現役」ののぼり旗も並びました。

 ※写真上:清末忠人さん

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