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まちの映画館「うちげでいきたい」を考える   NPO西部ろうあ仲間サロン会

2022年7月16日

 NPO法人西部ろうあ仲間サロン会(理事長 森田忠正さん)は、高齢聴覚障がい者のみなさんが気軽に集まりゆっくり過ごせ、情報を共有し、地域の人に手話の輪を広げたい、聞こえないということを知ってほしいという願いから、米子市両三柳の民家を借りてスタートしました。
 そして、さらに活動の輪を広げたいと令和2年に同市旗ヶ崎に2号館を整備し、毎月「まちのカフェ」を開催していました。森田さんは「コロナのためカフェは休止中だが交流の場を作りたいと『まちの映画館』を開催」することにしたと言います。そして、7月16日に2号館で第1回のまちの映画館「うちげでいきたい」の上映会が開催されました。
 監督は鳥取大学医学部地域医療学講座講師・家庭医療専門医の孫大輔氏、鳥取県大山町を舞台に、在宅看取り、在宅医療、8050問題、引きこもり、シングルマザー等、現代社会が抱える問題を提示し、私たちに考える機会を提示する短編映画です。静かにストーリーが進んでいくなかで、末期がんの祖母民代を喜ばせようと家族は「演じ」ますが、そこから本当の思いが現われていきます。「うちの家族はみんな芝居が下手だわ」と民江は状況を理解していますが、演じる中で家族の気持ちが通じ合います。
 高齢者や若いろうあのみなさん、スタッフのみなさんなど約20名が鑑賞しました。孫さんへの質問として「看取りをテーマとしたのはなぜか。回復の見込みがあるときでも本人の意思に基づき在宅看取りを勧めるか。」などありましたが、医師としての専門性を加えた応答に考えさせられるひと時でした。
 NPO西部ろうあ仲間サロン会は、今後もまちの映画館を開催します。お問い合わせは、西部ろうあ仲間サロン会 電話0859-57-8342、E-mail:seibu.salon@gmail.comまで
 *写真は、手話であいさつする森田忠正理事長、孫大輔さん、会場の様子等です。

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