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日本画「静かな刻」 2021スペイン展受賞   吉田茅穂子さん

2022年4月12日

 日本画家吉田茅穂子さんがこのほど、世界に通じる国際作家の発掘を目的とした第53回欧美国際公募スペイン美術賞展(欧州美術クラブ主催)で奨励賞を受賞されました。
 受賞作「静かな刻」は鳥取砂丘の雪景色と足跡、満月を切り取った作品で、雪の少なかった昨年1月の夕刻に砂丘を訪れ「夢中でデッサンした」と語ります。スペイン美術賞展は今年5月から6月にスペインコミージャス市で開催されます。
 若き日、油絵を学んでいた吉田さんは導かれるように日本画・墨絵の師に出会います。そして自分の成長に合わせて師事する画家も変わっていき、現在は公益財団法人日本美術院特特の松本勝氏に25、6年師事しており当初は年に3回横浜に通っていたそうです。日本画の世界は美大を卒業してもどうにかなるものではなく「良き師を師事し常に研鑽を積むことが重要」だといいます。
 吉田さんは絵をかく前に対象物を徹底的に観察しデッサンを繰り返します。作品はセミを捕まえた子どもや牡丹、風景など身近なものが多いのも特徴です。吉田さんが主宰する「日本画あじさいの会」は昨年40周年を迎え、鳥取市のとりぎん文化会館で開催した記念展には600人以上の来場者がありました。
 今回受賞した「静かの刻」に師事する松本氏は「ゾクゾクした、もう教えることはない」と最高の賛辞を寄せられたそうです。「私の絵を見ることで感動していただけたら。一生勉強です」と吉田さんはさらなる研鑽を誓っていました。

奨励賞受賞作「静かな刻」

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