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名文と名曲を味わう   かめの泉

2022年3月22日

 かめの泉(会長枠島和江さん)は高齢者のひきこもりや孤立を防ぎ、交流の居場所をつくりたい思いで7年前に発足しました。活動は多方面にわたり、当初から高齢者との交流を通して食文化の伝承に務めながら、交流広場「あなたと私の待合室」(倉吉市福祉センターの向かい)を運営し、孤立を防ぎ、認知症予防やオレオレ詐欺の予防にも役立てています。
 このほかにも、子どもの貧困の連鎖を防ぐための子どもの居場所づくりや、無料学習塾で学習支援をしているほか、旧上小鴨駅周辺の花壇整備やトイレの清掃活動も行っています。
 3月22日には倉吉市福庭公民館(土井承夫館長)で「ウィーンの森の音読・英語・コーラスの会」が開催され、9名のみなさんが楽しみました。
 最初にストレッチをして身体と気持ちをほぐしたあと、宮本協子さんの音読です。本日の題材は、徒然草(吉田兼好)、源氏物語(紫式部)、小岩井農場パート三(宮沢賢治)などです。声を出して3度繰り返します。繰り返し名文を読むうちに心が落ち着き、理解が深まってきます。「繰り返し読む」ことの効果絶大です。
 続いてミスター・ドイの英語とコーラスです。今日はサウンド・オブ・ミュージックの映画を見ながら「ドレミの歌」の勉強です。1965年に日本で公開されたこの作品を当時映画館で鑑賞した方もおり、映画を見ながら覚えているところを楽しそうに英語で歌います。次にビートルズYesterday。ミスター・ドイはピアノ演奏しながら歌います。この曲のメロディーはクラシカルな要素を多分に含み、クラシックに編曲しやすく弦楽四重奏で聴くと一段と味わい深くなるそうです。
 歌詞は失恋の歌のようですが、実はポールマッカートニーとジョンレノンは10代で母と死別しており、母の死を悲しむ歌であるとの説も浮上しているそうです。
コーラスでは「子供たちに残したい美しい日本のうた」(BS朝日)の録画を見ながら蛍の光、春が来た、春の小川、さくらなどをみなさんで歌いました。それぞれの歌が生まれた背景や歌詞の持つ意味、作者の意図などを考えてから一流の声楽家の歌声を聴く構成となっています。
春の小川は都内に流れていた渋谷川、1964年の東京オリンピックで多くの川が暗渠となり現在では見ることはできませんが、日本中の人たちに愛された歌です。作曲は鳥取県出身の岡野貞一です。
 長かった冬も終わり、春の日差しが差し込む室内で名文、名曲を味わう楽しいひと時でした。

かめの泉のみなさん、前列左端が枠島会長

宮本協子さん

ミスター・ドイ

音読の様子

音読の教材

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