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たたら製鉄村下養成アカデミー開講   山本裕二さん

2022年2月26日

 日南町観光協会主催の「たたら製鉄村下養成アカデミー」が2月26日に始まりました。講師は日南町在住の和鐡研究家山本裕二さんです。村下(むらげ)とはたたら操業の技師長で責任者です。この講座は2月26日から3月13日まで、週末土日開催の3クール6日間でたたらの歴史、専門書による学習、砂鉄、粘土・真砂土、炭、築炉、たたら操業などを一通り学ぶ内容です。
 初日の26日は、JR生山駅構内にある生山交流ホールでの開講式のあと、たたらの楽校根雨楽舎(元鉄山師近藤家の出店)でたたら製鉄の歴史、製鉄作業の全体工程、鉧(ケラ)、銑鉄の実物確認等、たたら製鉄のポイントの説明が山本さんからありました。また、併設する都合山たたら資料館に展示されている、俵国一博士の都合山鉄山の調査資料を基に作られた高殿模型を見ながら学習しました。
 本アカデミーの参加者は5名、26日は3名の方が参加しました。「たたらで鉄をつくりたい」という方、ものづくりに取り組むなかでたたら製鉄に挑戦したが「鉄はできなかった。この機会に学び、かならず鉄をつくりたい」という方、「建築を学んでいるなかでたたらを知り、強くひかれた」という学生と、メモをとり熱心にたたら製鉄に向き合う姿は、村下養成アカデミーの名にふさわしいものです。
 午後は専門書による学習です。山本さんの論文をはじめ、伯耆国たたら顕彰会発行の「たたらSide-Book AtoZ」、石塚尊俊氏が昭和初期、中国山地にたたら製鉄の現場を訪ね、村下らの証言なども含む詳細な記録書籍「鑪と刳船」などを使い学習を深めていきました。
 翌日27日は砂鉄が産出する現場をまわり、その後も最終日3月13日のたたら操業に向けてアカデミーは続きます。

たたら製鉄村下養成アカデミー

山本裕二さん

たたらの学校根雨楽舎での学習

専門書による学習

学習教材

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