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50年続く自主上映「サーミの血」上映会   鳥取コミュニティシネマ

2022年1月23日

 鳥取コミュニティシネマ(代表清水増夫さん)による映画上映会が1月23日、鳥取市の鳥取県立博物館で開催されました。清水さんは1970年に「鳥取の人たちに良い映画を見てもらいたい」と自主上映をはじめ、これまで450本余りの映画を上映してきました。
コロナ禍で入場制限をしての開催ですが「予想していた倍以上の入場者に驚いている」と清水さんは話します。
 鳥取コミュニティシネマのメンバーは現在14名。県民のみなさんに上映会を知ってもらうため「多くの施設にポスターを持参し掲載してもらったり、新聞やフェースブックでのPR」と余念がなく、当日の受付だけでも6人体制で運営しています。当日配布されるパンフレットは作品紹介、ストーリーのあらすじから始まり、監督の紹介、時代背景、今後の上映作品紹介と読み応えのあるものです。
 「サーミの血」は、北欧スウェーデンの美しい自然を舞台に描かれるサーミ人の少女の物語であり差別に抗い生き抜く姿に心打たれる感動作です。サーミ人は分離政策の対象となり、他の人種より劣った民族として差別されていました。
 物語は主人公クリスティーナ78歳が実妹の葬儀に参列するところから始まりますが、映画のなかでは街の学校に進むための授業料を両親に懇願するところまでで、その後の彼女の人生は語られていません。しかし彼女の言動や風貌から、彼女の人生は差別に打ち勝ったものではなく差別に翻弄されたものであったと分かります。来場者は若い人も多く、差別について考える良い機会になったと思います。
 次回上映は3月27日鳥取県立博物館で「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」です。お得な取り置き予約もありますので、鑑賞されてはどうでしょうか。

「サーミの血」チラシ

清水増夫さん

受付の様子

会場の様子

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