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心に響く歌とトークに感動   石川達之さん、傾聴ボランティア「あいりす」

2021年12月04日

 傾聴ボランティア「あいりす」(会長礒谷弘子さん)主催の傾聴ボランティア養成講座「コミュニケーションと音楽~愛を込めてリスン~」が、12月4日倉吉福祉センターで開催されました。講師は「心の元気講演師石川達之さん」(オフィスうたことば代表)です。
 石川さんは、県内の在宅介護の集い、視覚障がい者福祉協議会、不登校保護者研修会、障がい者自立支援協議会等で講演し、県外では北海道八雲中学校リーダー研修会、石川県能美市自殺防止対策講演会、西宮市自死予防研修会、熊本市商工会女性部講演会等で、歌とトークで心を元気にする活動をしています。
 シンガーソングライターの石川さんは、これまで数々の歌を作詞作曲してきました。倉吉方言で歌う倉吉人の人柄をユーモアを交えて歌う「疑問~贈答編~」は、テレビの全国放送でも取り上げられ「これで俺も全国区」と思ったそうですが「からぶり」だったそうです。
コロナで講演活動ができないなか、リモートでは「いまのジョークが受けているのかわからない」とも。このトークで参加者は石川ワールド引き込まれます。
 石川さんの歌とトークは自らの経験をもとに本音が続きます。消防士時代には現場での実況見分で不幸の中にいる被災者に対する言葉遣いや普段とは全く異なる思考回路や反応をすることへの対応の難しさを、救急隊員としては、雪道でバイク事故を起こし心肺蘇生をした若者の胸には母親が作った弁当があり暖をとっていたことに気づき涙を流したこと。自転車事故で心肺停止の高校生の両親との会話など、ジョークいっぱいのトークから、傾聴ボランティアとして研修を受けている人たちの胸にずしんと響く話題が続きます。
 家族との出来事にもふれ、都会で学ぶ子どもへの思いを歌った「里帰り」はどの家庭でもあるような出来事ですが、歌で表現すると現実感増しこれぞれの体験を思い出して参加者は「うん、うん」とうなずきながら聞いていました。母親に「産んでくれてありがとう」と言ったときのエピソードも不器用な母と子の情景が浮かび心温まるものでした。
 石川さんが「心の元気講演師」として全国で活躍していることに納得し、傾聴ボランティアとして言葉の大切さを考えさせられる充実した講演会でした。

石川達之さん

消防士当時の経験を語る石川さん

会場の様子

会場の様子

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