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とっとり陶窯展      安藤釉三さん

2021年11月21日

 11月17日から23日まで、日本海新聞ビル5階ホールにて、「第13回とっとり陶窯展」が開催されました。
 鳥取県内14窯元と1木工芸店が出展し、シニアバンクに登録している法勝寺焼皆生窯の安藤釉三さんも出展しました。
 皆生窯は昭和36年に皆生温泉の地に法勝寺焼の脇窯として始まりました。皆生の浜に打ち寄せる白浜や日野川より流出する砂鉄や近郊近在の赤土等を研究工夫して粘土、釉薬の中に混入して皆生独特の雅味と香りを焼きだしています。
 安藤さんの父 嘉章氏が昭和36年に皆生窯を始めた時には『登り窯』で、焼き上がりが揃わず歩留まりは7割程度でしたが、今のような電気、ガス、灯油の窯にはない独特の風合い、面白みがあったといいます。今では登り窯の燃料となる薪、特に赤松の薪が手に入らず登り窯はできないということでした。
 また、焼き物の魅力を伺うと「家庭では一人に一組、自分用のお茶碗や湯飲み茶わんなど陶器がある。そうして普段使っているうちに陶器に味わいが生まれ、愛着を感じられるようになること」だと話していました。
 お名前「釉三」(釉薬の釉)は父親が陶芸をさせたくて名付け、安藤さんも同じ思いで息子に『青磁』と名付けました。陶芸への強い思いが家族代々受け継がれています。
 さて、陶窯展ではろくろ実演もあり来場者は普段見ることができない制作風景を熱心に食い入るように見ていました。感想を伺うと「いろいろな窯元の作品を一度に見ることができ、それぞれの窯元の特徴がより感じられ、とても楽しかった。ろくろの実演も初めて間近に見ることができていい体験ができた」と笑顔でした。

安藤釉三さん

皆生窯出展

ろくろ実演

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