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尾崎放哉の後継者住宅顕信の生き様   鳥取コミュニティシネマ

2021年11月23日

 鳥取コミュニティシネマ(代表清水増夫さん)による映画上映会が11月23日、鳥取市民会館で開催されました。「ずぶぬれて犬ころ」は、自由律俳人住宅顕信(すみたくけんしん)の代表作の一つです。顕信は1961年に岡山県で生まれ、1987年に25歳の若さでこの世を去りました。23歳のころに発症した急性骨髄性白血病のため病床にありながら子育てと句作に励み、わずか281句を残しました。
映画は浄土真宗本願寺派の僧侶として得度したエピソードなどがつづられるほか、生きづらさを抱える現代の中学生と教頭との触れ合いと顕信の姿が描かれています。空前の俳句ブームといわれる現在、顕信の生き様と俳句が脚光を浴びています。
 清水さんは2014年に鳥取市で開催されたフォーラム「よみがえる尾崎放哉」で顕信も放哉の後継者の一人として名前があがり、住宅のことを初めて知りました。
 上映会では鳥取コミュニティシネマ手作りのパンフレットが配布され、物語のあらすじ、本田孝義監督のプロフィール、顕信の功績、自由律俳句などが詳しく紹介され、上映会にかける同会の情熱が表れています。
 清水さんは「鳥取の人たちに良い映画を見てもらいたい」と1970年、26歳の時に鳥取ATG準備会を立ち上げて自主上映をはじめ、これまで450本余りの映画を上映してきました。上映する映画は、「名作と言われるもの、鳥取では上映されていないもの」で、「必ずDVD等で試写」し上映する価値のあるものか確認します。「いじめられる主人公の成長物語であり、中学生ぐらいの人たちに見てもらいたいが少ないですね」と残念がっていました。
 次回の上映会は、2022年1月23日、鳥取県立博物館講堂でスウェーデン映画「サーミの血」です。北欧スウェーデンの知られざる迫害の歴史を描いた作品で、北欧最大の映画祭ヨーテボリ映画祭2017で最優秀ノルディック映画賞を受賞した作品です。興味のある方は鑑賞されてはいかがでしょうか。

ずぶぬれて犬ころ

清水増夫さん

もぎりの様子

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