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詩吟は人の心を取り戻すもの   大山詩吟同好会

2021年11月19日

 大山詩吟同好会(代表徳本義則さん)は琴浦町・大山町の方を主として結成された詩吟愛好家グループで、町の文化祭や公民館での発表、福祉施設の慰問を行っています。10月末に大山町文化祭での発表を終え、11月19日大山町中山公民館で練習会を行いました。発表会の前には吟詠詩の練習が中心になるため、この日は基本に立ち返っての練習からです。
 まず、同好会の「吟詠の心得十ヶ条」を皆さんで声を出して読みます。「詩を理解して吟じる。身体から声を出し、体で表現する。心の吟詠で心を磨く」など、詩吟の持つ魅力を感じ、それを再確認するためのものです。次に早口言葉や音階練習などを終え吟詠指導が始まりました。
 吟詠曲は次の4詩です。「梅一輪 嵐雪、此道や 芭蕉、ふるさとの山 石川啄木、失題 古荘嘉門」、七言絶句の失題のほかはお馴染みの詩です。
まず、詩の意味を味わうために素読をし、一人一人吟じていきます。啄木のふるさとの山の指導では徳本さんは「この歌はメリハリが付けにくく、下からやわらかく・・・はねたらだめ・・・」などと黒板に書きながら説明します。(写真参照、皆さんはこの図で理解されました)
 徳本さんは詩吟は「節に定めはない」といいます。この詩の意味をいかに歌うか、どのような工夫をすれば良いのか、皆さんが理解できるよう丁寧な指導を進めていきます。笑顔があり、穏やかな練習風景です。吟じた後、上手くいかず笑い出す方もいました。
 皆さんは「みんなで声を出すことがうれしい」「気力が湧いてくる、楽しい」と言います。吟詠は難しく初心者は最低でも「6か月はかかる」といわれ、上達が実感できることも喜びのようです。
 徳本さんは「膨れ上がったメカニズムにより我々の人間性を奪い去ろうとしている。詩吟は詩を通して勇壮を呼び覚まし人間の心を取り戻すことができる」、「コロナが終息したら福祉施設や敬老会などでの活動を再開し地域の福祉に貢献したい」と言われていました。
 来年2月には次の発表会が予定されており、これから練習が始まります。「緊張する、プレッシャー」と言いながら楽しい練習が続きます。

徳本義則さん

ふるさとの山の音階を説明する徳本さん

大山詩吟同好会のみなさん

詩吟の楽譜 猛勉強中です

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