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倉吉線廃線跡をトレッキング   倉吉観光MICE協会

2021年11月02日

 昭和60(1985)年に廃線となった旧国鉄倉吉線廃線跡が観光スポットとして注目されています。11月2日には鳥取市鹿野地区公民館(村上光重館長)16名の皆さんがトレッキングを楽しみました。観光ガイドは倉吉観光MICE協会横田円さんです。
 廃線後35年たった駅のホームや線路にはテーマパークにはないひなびた雰囲気があり、日本の原風景ともいえる田園地帯や竹林とあわせて幻想的な情景を生み出しています。今回のコースは線路が残る倉吉市関金町松河原地区から山守トンネルをぬけたところまでの約3kmです。ほぼ平坦ですがレールや枕木、バラスト(通常は岩を砕いた砕石だが、角の丸くなった川石を使用)が今も残り足元に注意しながら進みます。
 ガイドの横田さんとの会話を楽しみながら、旧泰久寺駅に到着しました。昭和33(1958)年に整備されたホームはしっかりしたもので、駅銘版を中心に遠足気分の記念撮影です。そしてこのあと、観光雑誌やネットでよく見る竹林の中にまっすぐ伸びる線路を歩きます。一番の見せ場です。廃線後長年たっており直径50cmほどの樹木が線路の上まで茂っていたり、レールの間には3本の竹がはえています。参加者の皆さんは一眼レフカメラやスマホで何枚も何枚も撮影されていました。そして100メートル余りの山守トンネルをヘルメットをかぶり懐中電灯で照らしながら歩きますが、トンネルの壁面は新品のようにきれいなまま、蒸気機関車の本数が少なかったためと説明がありました。
 参加者からは「線路を歩くのは初めての体験です。観光地という感じではなく大正昭和を思い起こさせる原風景のなかを歩くのも素敵だと思いました」と声が聞かれました。ガイドの横田さんは「多くの鉄道ファンの方がいらっしゃいます。よく残しておいてくれたとお礼を言われることもあります。なかには、息子の七五三の記念写真を線路と竹林を背景に撮られたかたもいらっしゃいました」と笑顔で言われていました。

廃線跡を歩きます 黄色のジャケットがガイドの横田さん

泰久寺駅で記念撮影

レールの間にはえる3本の竹

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