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地元の民話を楽しむ       倉吉民話の会

2021年8月15日

 倉吉市立図書館で、8月15日に「むかし話をきく会」が開催され、倉吉民話の会の会長伊佐田品子さん、前会長八島史郎さん、友森智恵子さんがむかし話を紹介しました。
 平成16年、倉吉市のまちづくり、観光振興及び倉吉パークスクエアの利用促進を目的に、当時鳥取短期大学教授の酒井董美先生の民話講座が開講され約30人が受講しました。
 12回開催されたこの講座では酒井先生の理論や文献資料による多くの民話を学び、また県内の民話の会を招いて実践学習を行ったりと、深く幅の広い学びを経て翌年倉吉民話の会が設立されました。
 同会は倉吉市図書館の「むかし話をきく会」や公民館、児童館等でお話会等の活動をしていますが、高齢化等により会員が少なくなっており一緒に民話を楽しむ仲間を募集中です。
 この日のお話は、友森さんの「大庄屋が買った馬」から始まりました。飼っている上等とはいえない馬を大山の牛馬市に出し、代わりに良い馬を買うときめた庄屋がいました。その庄屋が馬を売った後6日目にお気に入りの馬を見つけ喜んで買って帰ると家人は「売れなかったのか。もとの馬を連れて帰ってきたのか」と言いました。実は売った後、よそできちんと世話をされ、見違えるようになった同じ馬だったというお話でした。
 次は伊佐田さんの「カミソリぎつね」。人郷にでてきては人をだます狐、だまされたら丸坊主にされるという噂を聞き若者が山に入ります。池の端の茂みに隠れていると狐は娘に化け石ころを赤ん坊とおいこにした。そしてその娘は民家に行きおばあさんに向かって孫を連れてきたと話します。若者は赤ん坊を土間に投げ、だまされていると説明しますが、赤ん坊は息をしなくなりました。そこに現れた坊さんが頭を丸めて反省しなさいと若者に説教をします。そして若者が気が付いた時には、ただただ田んぼの中で民家もなく誰もいなくなっていましたというお話でした。
 八島さんはおなじみの「大国主のみこと」です。内容はご存じのとおりですが、聞いている人たちに話しかけながら分かりやすく、面白く話されているのが印象的でした。
 このほかにも3作のお話が紹介されました。

左から、倉吉民話の会八島さん、伊佐田さん、友森さん

会場の様子

会場の様子

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