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むかし話をきく会       倉吉民話の会

2021年8月11日

 倉吉市福吉児童センターで、8月11日倉吉民話の会による民話のお話がありました。
伊佐田品子さん、八島史郎さん、友森智恵子さんの3人が民話を披露しました。今回の参加者には小学生もおり、分かりやすい民話を選ばれたそうです。
 八島さんのお話は「狐の恩返し」、倉吉市服部に伝わる民話です。
 昔々、喜助という若い猟師がいました。山に猟に入ると苦しむ獣の鳴き声が聞こえる。近づいてみると狐が罠にかかり苦しんでいます。心優しい喜助が罠を外してやると狐は礼を言うように振り向きながら遠ざかっていきました。
 しばらくたったお盆の頃、宗門改め(江戸中期以降に行われた住民調査)があり、風邪をひいた喜助は参加することができず喜助は罰を受けることを恐れます。ところが村の人たちが喜助は参加していたと話し、つまり狐が喜助に化けて参加し恩返ししたというお話です。
 次のお話は会長の伊佐田さんの「若返りの水」です。
 のどが渇いていた正直者のおじいさんが山の奥で泉を見つけました。そこに山の神があらわれ、この水は若返りの水、ただし一口しか飲んではいけないと告げます。神様との約束を守ったおじいさんは、髪も黒く腰はまっすぐになり力が湧いてきました。
 家に帰りおばあさんに話したところ、山に入り神様のいない間に腹いっぱい水を飲んでしまいました。帰ってこないおばあさんを心配し、おじいさんが山に入ってみると着物を着た赤ん坊が泣いていて、若返ったおじいさんは赤ん坊になったおばあさんを連れて帰り育てたというお話です。
 友森さんのお話は「狐とシジミ」、シジミ貝は東郷池で鮒を上手にとる狐のことがうらやましくてしょうがありません。一計を案じたシジミ貝は山の狐の巣まで競争しようと持ち掛けます。狐のしっぽにつかまったシジミ貝は最後にぴょんとはね、まんまと勝ちを収めるというお話です。このほか3作のお話がありました。
 最後に、山下千之所長が、「子どもたちには今日のお話から、少しでも心に残るものがあったらうれしい」と話しました。

会長の伊佐田品子さん

八島史郎さん

友森智恵子さん

会場の様子

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