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地域のために、子孫のために    福田修三さん

2021年5月12日

 鳥取市文化センターで5月12日に令和3年度鳥取市尚徳大学の第2回目が開催され「歴史・伝統・文化・自然を掘り起こして地域づくり」というテーマで樗谿渓谷美観を守る会の代表を務める福田修三さんが講師をつとめ約20名が受講しました。
 講義では福田さんがどのようなきっかけや気持ちで、どのように社会貢献活動に取り組んできたかということについて冗談を交えながら楽しく伝えました。
福田さんは鳥取市の鹿野街道筋に生まれ、昭和22年6歳の時に地域の聖神社神幸祭に参加しその盛り上がりに市民のエネルギーを肌で感じ、お金では買えない喜びを知りました。その時の気持ちが現在までの社会活動の原点となっているそうです。
 家業が忙しい間はなかなか社会活動に取り組めませんでしたが、30代後半からは仲間にも恵まれ、精力的に社会活動を始めました。特に福田さんが印象に残っているのは地域の祭りで使用する大屋台建造のための活動でした。もちろん多くの費用がかかることなので、反対の声もあったと言います。しかし福田さんの「子孫の誇りのため後世に残したい」という思いが伝わり、伝統文化の復活をなしとげました。
 福田さんは講義のなかで、「行動を起こさなければ奇跡は起きません。他人任せでは何もなしえません。私はこれからもお金では買えない喜びや人生の達成感、そして豊かな地域社会を目指す心を、未来を担う子孫に伝えたい」と展望を語りました。
 福田さんの思いあふれる講演に、質疑応答では受講者から心の中で涙が出ましたという感想が聞かれました。また福田さんの手がけた大屋台で育った子どもが今は3つの団体をつくり、地域活動に携わっているそうで福田さんの熱い思いは周りの人や次の世代へきちんとつながっているようでした。

福田修三さん

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