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諦めない、碧川かたの生涯   四井幸子さん

2021年4月18日

 4月18日わらべ館で「めぐろう!うたの小道」が開催され、親子連れなど15名ほどが童謡・唱歌をみんなで歌って楽しみました。合間には四井幸子さんが、赤とんぼを作詞した三木露風の母、碧川かたの生涯をまとめた紙芝居「赤とんぼの母 碧川かたの生涯」を披露し、参加者は赤とんぼを歌いながら歌詞に込められた意味にそれぞれ思いを馳せました。
 四井さんが披露した紙芝居では、作詞者・三木露風(たつの市出身)の母であり婦人参政権運動など女性の地位向上に尽力した碧川かたの生涯がわかりやすくまとめられています。 碧川かた(1872~1962年)は鳥取県生まれで、その生涯は波乱万丈です。かたは夫と離縁し我が子と離れるも、人生を諦めることなく勉強し看護師となり、禁酒運動から始め、男女共同参画や女性の参政権運動などの社会運動家としても精力的に活動しました。鳥取市のわらべ館横には顕彰碑が立てられています。
 平成29年「大河ドラマを推進する会」の候補選考会でその生涯が発表され、朝ドラ候補として選定されました。朝ドラ実現のため、鳥取県の良さを発掘し、学習会などで知識を深め、さらに県民に広く碧川かたの功績を報せていかなければならないということで、四井さんは碧川かた研究会を発足させています。研究会は月に1回程度開催され、現在かたの生涯をまとめたブックレットの作成を始めています。
 さて今回のイベントは、50曲の童謡・唱歌がイラストとともに紹介されているわらべ館1階の「うたの小道」を題材に参加者のリクエスト曲をみんなで歌おうというものです。わらべ館では新収蔵資料展が開催されており、先般「赤とんぼの母 碧川かたの生涯」(紙芝居)も新たに収蔵され展示が行われていたため、この日のイベントで紙芝居披露となりました。
 リクエストに応えて、ピアノの演奏をされたのはわらべ館の童謡・唱歌専門員の平緒佐和さん。平緒さんの曲にまつわるエピソード紹介を聞き、みんなで童謡を歌います。こいのぼり、月の砂漠、おもちゃのチャチャチャ、うれしいひなまつり、黒ネコのタンゴなどなじみのある曲ばかりです。子どもから大人までみんな大満足の笑顔でした。
 参加者に感想を伺うと、「童謡は懐かしく楽しかった。碧川かたの人生を紙芝居で知り三木露風に同情するところもあったけれど、そのときの気持ちがあったために赤とんぼのような情緒深い作詞をすることができたのかなと思った」と紙芝居が赤とんぼへの解釈を深めるきっかけになったようでした。四井さんはこれからも研究会等を通して朝ドラ実現にむけて活動を続けていきます。生涯現役で活動し続けた碧川かたのように。

四井幸子さん

紙芝居を披露する四井さん

写し出された歌詞を見ながら唱歌

うたの小道

チラシ

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