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手びねりを楽しむ     中森伯雅さん

2021年2月22日

 倉吉市の打吹回廊で2月23日まで上神焼3代目窯元・中森伯雅さんの作陶展と陶芸体験会があり、多くの人が手びねりを楽しみました。打吹回廊は久々の文化イベントでにぎわいました。
 中森さんの個展は2018年以来です。地元ギャラリィーでの陶芸体験会も珍しく、コロナ禍で観光客が減った地域の元気づくりにひと役買いました。
 出品作品は約70点です。上神焼特有の辰砂の赤色に加え、黒釉、白釉のコーヒーカップや皿、茶わんなど普段使いの器が並び、品定めする市民が続きました。
 目玉は陶芸体験会です。いつもは窯元や学校、公民館などで体験会をしているものの、個展会場ではまれ。打吹回廊では初めてです。土曜・日曜日は家族連れが押しかけ、おじいさんやおばあさんに贈る茶わん、マイカップなど、思い思いの器づくりに挑戦しました。
 北栄町から参加した主婦は、粘土の塊を指先でコップ状に成形し、手回しろくろや木こてなどを使って、30分ほどで茶わんに仕上げました。「縁取りに苦心したけど、思ったより簡単につくれました」と、初体験の手びねりに満足そうでした。中本さんによると、作品は窯元で素焼(800度)した後、釉をかけて本焼き(1300度)にし、2カ月ほどで自宅に届けるそうです。
 倉吉市の中心市街地のランドマークとして誕生した打吹回廊。オープンして間もなく2年になります。懸案の専用駐車場(約40台)は整備できたものの、コロナの影響でゴーツートラベル、ゴーツー商店街などが止まり、物販やレストラン部門は休業状態が続いています。支配人の中原浩之さんは「地元の銀座商店街と連携して、そろそろ打って出なくては。倉吉ならではの文化催事を重ねて集客を図っていきたい」と話していました。

上神焼3代目の中森伯雅さん

茶わんづくりに励む参加者

にぎわう作陶展

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