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科学を楽しもう!    足利裕人さん

2020年12月20日

 「ちびっ子科学者集まれ! 自然の法則を体験しよう」というサイエンスカフェ鳥取が12月20日、鳥取市の鳥取環境大学でありました。進行役は環境学部の特任教授・足利裕人さんです。10組の家族が参加し、いろいろな実験を通じて科学の楽しさを学びました。
 サイエンスカフェは科学者と市民が科学の話題についてコーヒーでも飲みながら気軽に語り合う場です。講演会やシンポジウムと違って、自由な雰囲気が特徴です。20年ほど前にイギリスで始まった運動で、「理科離れ」が指摘される日本でも取り組みが拡大しつつあります。
 サイエンスカフェ鳥取は足利さんが15年前から始め、パレットとっとりなどを拠点に年間数回開いてきました。これまでに延べ1500人ほどの市民が科学や技術について話し合ってきたといいます。鳥取環境大学では今年から山陰海岸ジオパークをテーマにサイエンスカフェを始めています。
 さて、この日は小学生とその家族が対象です。足利さんは身近にあるものや100円ショップの商品を使って実験器具を作り、参加者に実験してもらいながら自然界の法則を伝えました。
 参加者が盛り上がったのは気体の実験です。アクリルでできた透明の圧気発火器を使って、一気にピストンを押し込み、筒の中の綿に火をつけるというものです。ちびっ子たちは「ついた」「光った」などとはしゃぎながら、この作業を熱心に繰り返し、気体を圧縮すると気体が熱くなり、発火することを学びました。ディーゼルエンジンの発明につながった原理だそうです。
 おしっこ人形も人気を集めました。高さ10cm足らずの陶製の人形です。おしっこが出る小さな穴が一つだけ開いています。これにどういう方法で水を入れ、おしっこが出るかを考えました。足利さんは「人形を温めると中の空気が膨れて外へ出る。冷たくすると空気が縮むので水が中に入ってくる」ことを紹介。人形を熱いお湯につけた後、水に沈め、それを取り出して、お湯をかけると、勢いよくおしっこが飛び出してきました。ちびっ子たち代わる代わるおしっこに手を当て、歓声を上げていました。
 足利さんは「科学を学ぶといろんな仕組みが見えてきます。理科の授業が楽しくなります。科学を楽しみましょう」と、ちびっ子科学者たちを激励していました。

ヘリコプターが飛ぶ原理を紹介する足利裕人さん

圧気発火器で火起こし

勢いよくおしっこが飛び出す

トイレのおつりはなぜ高く飛ぶかを試す

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