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若桜鉄道で列車コンサート   MUMIN・Book(福本弘文)さん

2020年11月29日

 若桜鉄道90周年を記念して11月29日、地元の音楽デュオ・MUMIN(ムーミン)が列車1両を借り切ってコンサートを開きました。満員のお客さんを乗せた音楽列車は若桜―郡家間を往復し、若桜鉄道の節目を祝うとともに、「これからも若桜谷の足となって、どんどん走れ」と存続発展を誓い合いました。
 ムーミンはピアノの六三四さんとボーカルの西村知英子さんの音楽2人組です。西村さんは石川県から縁あって八頭町に移り住み、ウクレレとギターをミックスしたようなミンミンという珍しい楽器を楽しんでいます。6年前から好きな音楽で地元に恩返しをしたいと、「若桜めぐり」「カーネギーホーム丹比」「安らぎのさと八東」など若桜鉄道にまつわるフォークソングを作り続け、その数30曲にもなったといいます。
 若桜鉄道は郡家―若桜間19・2km(9駅)を約30分で結んでいます。1930年の開通。2020年12月1日で〝90歳〟になりました。2008年6月には沿線の駅舎や鉄橋など鉄道関連施設が国の登録有形文化財になりました。とくに終着駅の若桜駅には駅舎はじめ、プラットフォーム、給水塔、手動式転車台、流雪溝など多くの設備が開通当時のまま残り、昭和の雰囲気が楽しめるとあって、多くの観光客や鉄道ファンが訪れています。
 若桜鉄道は第3セクターで運営しており、生き残りに向けて「昭和号」「八頭号」「若桜号」の観光列車を導入しています。それらの車両をデザインしたのは、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星」を手がけた工業デザイナー・水戸岡鋭治さんです。
 今回の列車コンサートは、若桜鉄道観光列車利用促進キャンペーンで実現しました。新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ需要を呼び戻すため、若桜・八頭両町民を対象に令和3年3月末まで観光列車を無料で貸し出すというものです。対象外の人や団体でも5万5千円という安さです。若桜鉄道によると、列車を利用した結婚式や同窓会、忘年会などを期待しているといいます。
 さて、列車コンサートは満席の30人を乗せて出発しました。ムーミンの音楽仲間や知人も応援に駆け付け、若桜―郡家の往復でオリジナル曲はじめ、「ふるさと」「上を向いて歩こう」など15曲をみんなで歌いましたが、マラカスや手拍子で大盛り上がりでした。折り返しの郡家駅では、劇団どんぐりのBook(福本弘文)さんがマリオネットの麒麟獅子を披露し、参加者はサプライズの演出に大喜びでした。
 西村さんは「若桜鉄道に乗りながら若桜鉄道の歌を歌えるなんて夢のよう。みなさんと夢が叶えられて、とってもうれしいです」と胸を熱くしていました。

ムーミンの六三四さんと西村知英子さん

マリオネットを披露するBook(福本弘文)さん

マリオネット麒麟獅子

参加者はムーミンを囲んで気勢をあげました(郡家駅)

この日配布された記念乗車券と水戸岡鋭治氏オリジナルデザインてぬぐい(非売品)

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