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名和の「太平記」を歩く        生田清さん

2020年11月20日

 鳥取県老人クラブ連合会(岡森裕会長)は11月20日、太平記のふるさと・大山町名和で健康づくりのウオーキング大会を開きました。160人が参加し、地域の歴史を学びながら元気に歩きました。
 県老連のウオーキング大会は昨年の倉吉市・白壁土蔵群に次いで2回目です。名和支部長・杉原俊雄さんのリードで体をほぐして出発しましたが、毎朝2万歩を歩く杉原さんならではの柔軟体操がユニークでした。深呼吸・背伸び・手もみ・高笑い。やるのはこれだけ。「ワッハッハッハッ!」と大声を上げて笑えば、元気になるから不思議です。杉原さんは「体温が上がれば、病気になりません」と、参加者を激励しました。
 さて、ウオーキングは①塒(ねぐら)家―お腰掛けの岩―住吉神社―名和神社の後醍醐天皇コース(1.5km)②名和神社―名和公屋敷跡―長綱寺―的石―氏殿神社―三人五輪の名和長年コース(3.5km)。2グループに分かれ、友歩会の生田清さんらの案内で歩きました。
 名和神社は名和長年など一族をまつる元別格官幣社です。海運業などを営んでいた名和一族は、天皇中心の政治を目指して隠岐島を脱出した後醍醐天皇を助けて船上山に立てこもり、「建武の新政」の道を開いた立役者のひとりです。御来屋港など旧名和町のところどころには、その歴史の足跡が残されていて、太平記コース(約13km)が設けられています。その一部を歩きました。
 生田さんによると、名和公屋敷跡や長綱寺(名和一族の菩提寺)周辺が名和一族の拠点だったらしく、長綱寺の裏山には約300基の五輪塔がまつられています。五輪群は暴かれるのを防ぐため、土で覆い隠されていたそうです。
 また、名和神社の参道には太鼓蔵があります。江戸時代に八頭町妻鹿野の大ケヤキで作られた大太鼓(口径140cm)で、鳥取藩の御用太鼓として使われた後、八橋郡の有志が浄財を集めて払い下げてもらい、名和神社に奉納したものです。実はこの大太鼓には兄弟がいて、同じケヤキで美保神社や賀露神社の大太鼓もつくられています。平成6年には美保神社で太鼓3兄弟の競演があり、話題を集めました。
 参加者は秋晴れの太平記のふるさとを満喫し、来年の再会を誓い合っていました。

名和神社をガイドする生田清さん

出発前に深呼吸して高笑い

マスクをつけてウオーキング

長綱寺の裏山にある五輪群(大山観光局のホームページから)

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