とっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」
0857-59-6336
お問合せ お気に入り

HOME活動紹介

生涯現役まつり 新たなドラマ候補は亀井玆矩② 『鳥取発の歴史大河ドラマは、いま』

2020年10月31日

 鳥取発の歴史大河ドラマ候補はこれまでに4つ決まっています。①岩美町出身の外交官兄弟、澤田節蔵・廉三、その妻美喜の物語「三愛のクニへ」②女性参政権運動の魁になった「赤とんぼの母」碧川かた③日本の美しい田園風景をつくった老農・中井太一郎④比叡山や大山寺などを再興した傑僧・豪円和尚―。いずれも県民投票で選ばれ、それぞれ放送実現を目指して、さまざまな活動が続いています。その活動報告がありました。
 「三愛のクニへ」を報告したのは元高校教師の片山長生さんです。片山さんは評伝や手紙などをもとに、廉三を主人公にした小説「愛郷」を出版しました。明治後半から戦後のおよそ70年間が舞台。日本が戦争を繰り返した時代です。ほとんどフィクションの実名小説で、現代史がよくわかり、戦争の正体に迫ると好評です。片山さんは「鳥取県人会のみなさんによく読まれています。若い人や外務官僚にもぜひ読んでほしい」と期待しています。
 「赤とんぼの母」は元看護師の四井幸子さんが報告しました。女性解放に尽くした碧川かたの活躍の足跡を子どもたちにも知ってもらうため、紙芝居を作成中で、県内すべての図書館に届けるそうです。また、かたの息子で童謡「赤とんぼ」の作詞者・三木露風と唱歌「ふるさと」の作曲者・岡野貞一(鳥取市出身)が一緒につくった唯一の作品「霜の朝」の楽譜が、南部町出身の音楽家・足羽章さんの遺品の中から見つかったことも紹介しました。
 この片山さんや四井さんの報告に合わせて、岩美町の音楽グループ・Amyu(河下哲志代表)が演奏と朗読でからみました。廉三がよく歌ったというフランスのシャンソン「サクランボの実るころ」や「赤とんぼ」「霜の朝」などを浜辺由佳里さんが熱唱し、ショーアップしました。
 中井太一郎の報告も熱が入っていました。ドラマ候補になったことで、紙芝居や活動集の出版などが続き、太一郎の出身地・倉吉市小鴨地域は元気づいています。太一車にちなんで誕生した紙人形劇「ころころ草取り物語一座」(中尾美千代代表)の上演もあり、「太一郎は農家を救い、女性を農業の重労働から解放した」訴え、会場から大きな拍手を集めました。
 伯耆・伝承隊(吉島潤承副隊長)は傑僧・豪円和尚の電子紙芝居を日本語と英語で紹介しました。インバウンド・サービスのひとつとして、シニアバンクが豪円和尚の紙芝居を英語と中国語と韓国語に翻訳したものです。コロナ禍で境港へのクルーズ船が途絶えたままとあって、公開できずにいました。生涯現役まつりが初舞台になりました。吉島さんと英語教師のマーチン・バーナードさんが、練習の成果を発揮して、うまく掛け合いました。生涯現役は鳥取県の国際化にひと役買っています。

片山長生さん

四井幸子さん

ころころ草取り物語一座

電子紙芝居「傑僧豪円」を演ずる伯耆・伝承隊

一覧に戻る