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うまく作れたかな?     薮田道男さん

2020年10月17日

 鳥取市の文化センターにあるファブラボとっとりで10月17日、木工遊び体験があり、市内の小学生がペン立てをつくり、古代のコマ遊びを楽しみました。鳥取ものづくり道場の薮田道男さん(梨の木工房代表)が指導しました。
 ファブラボはFabrication(ものづくり)とFabulous(すばらしい)の造語です。地域の子どもたちのものづくり教育を進めるとともに、その指導者を養成する拠点で、世界50カ国にあります。日本にもおよそ20都市に設けられ、鳥取市には2014年にできました。卓上レーザー加工機や3Dプリンター、刺しゅうミシンなどいろいろな加工機器を備えています。
 木工遊び体験には小学1~4年生の6人が参加しました。薮田さんはこの夏、イラストレーターの雲坂紘巳さんと一緒につくった冊子「もりのものがたり」を使って、木によって硬さやにおいが違うことなどを説明し、スギで車の型をしたペン立て、ヒノキで手回しコマづくりを指導しました。
ファブラボには機器や道具がそろっているだけに、工作に気軽に挑戦できます。糸のこで車軸の長さをそろえたり、鉛筆削りでコマの細いしんを削ったり…。薮田さんの指導であっという間に、きれいに仕上がりました。工作の後は思い思いに絵づけをして、ペンを立てたり、コマを回して遊びました。
 薮田さんは古代コマも紹介しました。山陰自動車道の建設に伴って、気高町の会下・郡家遺跡などから出土した砲弾型のコマで、ムチなどでたたいて回したそうです。1200年ほど前の地層から出てきたものらしく、奈良・平安時代のものといいます。薮田さんはろくろを回してスギで「たたきコマ」をつくり、みんなでニット製の布でたたいて遊びました。参加者の笹尾康太君(1年生)は「どれも簡単に作れて楽しかった」と喜んでいました。
 ファブラボとっとりは、クリスマス前にも工作教室を開くことにしています。

古代コマを紹介する薮田道男さん

たたいて回す古代コマ

マシーンを使って車軸つくり

もりのものがたり

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