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2020年8月20日
湯梨浜町の公民館で8~9月の2カ月間、子どもたちの木工教室「大工さんに学ぼう!」が開かれています。10会場で延べ180人がイス・本棚・道具箱をつくります。8月20日、上浅津農事集会所であった木工教室に伺いました。
鳥取県内の大工、左官、板金、建具など家づくりに携わる職人さんでつくる県建築技能近代化協会(池田勝美会長、約1200人)が、県産材でつくった木工体験キットを湯梨浜町教育委員会に贈ったのがきっかけで教室開催の運びになりました。子どもたちに「木」の良さや家づくりの仕事を知ってもらおうというのが狙いです。
この日、参加したのは小学1年生~中学1年生の14人です。中部建築工務士会の北村浩さんら4人と〝大工の卵〟の12人が、マンツーマンでくぎの打ち方を指導しました。同町南谷の中本凛夏・鈴花ちゃんは姉妹で参加し、そろって道具箱をつくりました。てきぱきと仕事をした鈴花ちゃんは、「楽しかった。また、カナヅチを持ちたい。道具箱にはおもちゃを入れます」と満足そうでした。
子どもたちはものづくりのほかに、〝大工の卵〟のお兄さんたちと一緒になって高さ3mのジャングルジムも組み立てました。三徳山や清水寺の舞台のように、くぎを使わず、くさびを打ち込んで、やぐらを組んでいくことも学びました。
池田会長は「全国で若い大工が減っています。大工技術が継承されなければ、災害があっても家の修理ができなくなり、山の木が使われず、山が荒れていきます。持続可能な社会にするためにも、一人でも多くの大工をつくらなければなりません」と危機感に燃えていました。